この記事では完全栄養食COMPドリンク・TB(トータルバランスドモデル)の1食あたりの値段を計算、味や評判・栄養をレビューすることで、COMPドリンク・TB(トータルバランスドモデル)は買いなのか、コスパはどうなのかを判定します。
完全食COMPには2022年1月現在で次の5種類の商品展開が行われています。
- 粉タイプの「COMP・TB(トータルバランスモデル)」
- 粉タイプの「COMP・LC(糖質調整モデル)」
- グミタイプの「COMPグミ」
- ドリンクタイプの「COMPドリンク・TB(トータルバランスドモデル)」
- アイスタイプの「COMPアイス」
これらの商品のうち、今回紹介するのは「COMPドリンク・TB(トータルバランスドモデル)」です(以下、COMPドリンク)。
かれこれ5年半にわたり完全食COMPを摂取し続けた私が、本記事ではCOMPドリンクを詳細にレビューしていきます。
Contents
完全食COMPとは?COMPドリンクって何?
冒頭でお伝えしたように、完全食COMPには2022年2月現在で5種類の商品ラインナップが確認されています。
完全食COMPの基本商品となるのが、COMPパウダー・TB(トータルバランスモデル)です。
COMP・TBはビタミン・ミネラル等の各栄養素および、タンパク質・脂質・等質の三大栄養素を厚生労働省が定める2020年版「日本人の食事摂取基準」に従いバランス良く配合した商品です。
公式では推奨されていませんが、COMP・TBさえ食べ続けていれば、理論上は他の食事を摂取する必要く生きて行けるため「完全食」と呼ばれています。
COMPパウダーは水などに溶かして摂取する必要がある製品ですが、COMPドリンクはCOMP製品を液体状で販売した製品となっており、究極的に時間短縮を成し遂げた商品であるといえます。
一方で1食(必要カロリー)あたりの単価は完全栄養食の中で最も高いため、お金持ち向けの商品設計であるとも言えるでしょう。
私はCOMPパウダー・TBを昼食時に摂取し続けており、かれこれ5年半も昼食はCOMPパウダー・TB(以前はCOMP・パウダー)のみの生活を続けています。
COMPドリンクに切り替えればさらなる時短につながるのですが、私の場合コスパ面を考えるとドリンクへ移行しにくいものがあります。
ではどのような人がCOMPドリンクをチョイスすべきなのかを考察していきたいと思います。
完全食COMPドリンクをオススメできる人、できない人
結論から言えば、完全食COMPドリンクは次のような方をターゲットとした商品となっています。
- とにかく極限まで食事時間を減らしたい方、「金より時間」と考えている方
- とは言え、バランスの良い食生活を行いたい、健康に気を使っている方
逆に次のような方には不向きな商品と言えます
- 食事にコストをかけるなんてとんでもないと思っている方
- 大量の水分を摂取するのに抵抗がある方
完全食COMPドリンクをお勧めできる方が上記のようになる理由をメリット・デメリットを交えながら説明していきます。
完全食COMPドリンクのコスパ(メリットとデメリット)を徹底検証
完全栄養食とは人に必要な栄養素が厚生労働省が定める2020年版「日本人の食事摂取基準」に適合するよう含有されている商品であり、糖質・脂質・タンパク質のいわゆるPFCバランスも前述の摂取基準に合致しているという、まさに「完全な」食事です。
完全栄養食COMPドリンクは、その基準にガッチリと適合しなおかつ超短時間で食事を摂取できる優れた完全食であると言えます。
COMPドリンクの栄養・価格・食事時間・味などについてそれぞれどのような特徴を有するのか、総合的に見ていきたいと思います。
完全食COMPドリンクの栄養は?
COMPドリンクは「完全栄養食」の名前にふさわしい栄養バランスを提供してくれる商品ですが、実際にどの程度の栄養価値があるのかを数字で示していきたいと思います。
完全食COMPドリンクの栄養をチャートで表示
次のグラフは、厚生労働省が推奨する1食分の各栄養素の推奨摂取量を1としたときに、「完全食COMP・ドリンク」1食分(必要カロリー分)が推奨量のどの程度をカバーしているかを示したチャートです。
オレンジの線(COMPドリンク1食分の栄養素)が、青い線(厚生労働省の推奨摂取量)を大きく上回っていることがわかります。
このことから完全食COMPドリンクは、すべての栄養素をカバーできてる非常に優れた食品であることがわかります。
完全食COMPドリンクのPFCバランスは?
PFCバランスという言葉があります。
P=タンパク質、F=脂質、C=炭水化物、の略称ですが、これら3つの栄養素をバランスよく摂取することは人間の健康に重要な要素であると言われています。
厚生労働省は、糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素を、それぞれ摂取カロリーの何割程度摂取するべきか(PFCバランス)について公表しています。
厚生労働省によると、理想的な三大栄養素の摂取割合(上限と下限)は次のとおりとなっています。
- 糖質 50-65%
- 脂質 20-30%
- タンパク質 13-20%
完全食COMP・ドリンクにビタミン・ミネラルがバランス良く配合されていることは既にお伝えしましたが、PFCバランスはどのようになっているのでしょうか?
運動量が通常程度の30代男性が、完全食COMP・ドリンクを1日に必要なカロリー(2200kcal)分摂取した時、1食(約733kcal)のうち三大栄養素をそれぞれ何kcal摂取しているかを計算し、その値が厚生労働省の目標値に適合しているのかを示したのが次の表です。
糖質(kcal) | 脂質(kcal) | タンパク質(kcal) | |
厚生労働省 目標量(男性) | 367~477 | 147~220 | 95~147 |
完全食COMPドリンク | 393.0 | 217.8 | 111.5 |
数字だけでは見にくいかと思いますので、グラフで示すと次のようになります。
黒の線は完全食COMPドリンク1食分に、三大栄養素がそれぞれ何kcal含有されているかを示したものです。
同様に青い線とオレンジ色の線は、厚生労働省の定める三大栄養素推奨摂取量の上限と下限を1食分に換算した線です。
脂質が上限ギリギリですが、厚生労働省の基準に沿った「完全」食となっていることがわかります。
次に運動量が通常程度の30代女性が、完全食COMP・LCを1日に必要なカロリー(2000kcal)分摂取した時、1食(約667kcal)のうち三大栄養素をそれぞれ何kcal摂取しているかを計算し、その値が厚生労働省の目標値に適合しているのかを示したのが次の表です。
糖質(kcal) | 脂質(kcal) | タンパク質(kcal) | |
厚生労働省 目標量(女性) | 333-433 | 133-200 | 87-133 |
完全食COMP・LC | 357.3 | 198 | 101.3 |
同じく視覚的に表したのが次のグラフです。
ほぼ男性と同様で、やはり厚生労働省の基準範囲内に収まっており、COMPドリンクが非常に優れた食品であることが裏付けられました。
完全食COMPパウダー・ドリンクは非常に高価
次に完全食COMPパウダー・ドリンクの1食あたりの価格を計算してみました。
COMPドリンクは、1本あたり1000kcalで、最小発注単位が1箱6本入りとなっています。
また定期購入することで5%安く購入することができます。
通常購入した場合が1箱7800円、定期購入で5%オフの7410円となっており、他のCOMP製品に見られるような大量購入による割引価格は存在しません。
これらのことより、1食あたりにかかる費用を計算すると、通常購入の場合は男性1食分(733.3kcal)が953円、女性1食分(666.6kcal)が866円になります。
定期購入すると男性1食分が905円、女性1食分が823円になります。
値段設定を見ていかが思われましたか?
ちなみに2021年新生銀行お小遣い調査によると、2021年サラリーマン平均ランチ代は次の金額だそうです。
- 男性 649円(前年比64円増加)
- 女性 590円(前年比7円増加)
COMPドリンクは1食あたりが1000円近くかかってしまうことから、1食分の代替商品としてはかなり高額な部類ということになります。
1食1000円かけることができるなら、ちょっと贅沢なランチが食べられてしまいますからね。
ちなみに株式会社COMPから発売されている主力商品のCOMP・TB1食分と比較しても、1.5倍程度のお値段となっています。
男性 | 女性 | |
平均ランチ代 | 649円 | 590円 |
COMP・ドリンク(1食分) | 905~953円 | 823~866円 |
COMP・TB(1食分) | 566~642円 | 515~583円 |
比較すると上記のような表になりますが、COMPドリンクの価格帯は明らかなデメリットであり、毎日摂取しようとするには金銭的な余裕が必要となると考えられます。
完全食COMPドリンクは食事の究極的な時短が可能になる
次に、完全栄養食COMPドリンクの食事時間を考察していきます。
結論から言えば、完全栄養食COMPドリンクの食事時間は2~3分と推察されます。
「食事時間2~3分」という数字は、すべての完全食の中で最も小さい数値であり、しかも群を抜いています。
多くの完全栄養食はパウダー状の商品を水に溶かしたり、電子レンジで温めたりする必要がありますが、完全食COMPドリンクは容器に注いで摂取するだけなので上記のような「超」短時間で食事を終えることが可能です。
では実際にCOMPドリンクを作成する過程を見ていきたいと思います。
用意するのはCOMPドリンクとカップの2種類です。
COMPドリンクは1箱あたり1000mL、1000kcaの熱量が含まれていますので、単純に1mLを摂取すれば1kcalの熱量が摂取できます。
運動量が平均程度の男性の1食分を約733kcalとすると、カップに733mLを注いで入れればOKです。
注ぐだけなので何もすることはありません。
写真ではわかりにくいですが、さらさらの「液体」で、粘度は全くありません。
必要量を注いで飲めば食事完了なのですが、COMPからもらったカップは500mLくらいしか入れることができません。
ですので、COMPのカップで733kcalを摂取するためには2回以上飲む必要があるのでその点は注意が必要です。
また水1mLは1グラムですが、COMPドリンクは水より比重が大きく、COMPドリンク1mLで1.04g程度ありますので計算時に注意が必要です。
カップに注いだCOMPドリンクを飲み干すだけで食事が完了するため非常に素早く食事を終えることができるのですが、注意点として多量(男性で食事に置き換えようとすると733ml)の水分を摂取しなければいけないというデメリットがあります。
想像してください、ペットボトル500mlを一気に飲み干そうとすると、割と辛いものがありますよね?
その約1.5倍の水分を摂取しなければいけないわけですから、決して楽しいものではありません。
株式会社COMPの主力製品であるCOMPパウダーTBは、粉に規定量より少なめの250mL程度の水を注げばCOMPドリンクより粘性のある仕上がりにはなるものの、飲めるレベルの完全栄養食が完成するため、飲み干すのが苦痛ということはありません。
しかしCOMPドリンクは完成された製品ですので、COMPパウダーTBのように水分量の調整を行うことができず、カロリーを十分に摂りたいと思う人にとっては水分量がネックとなると思われます。
また、保存時に冷蔵庫を使用していると「冷たいCOMPドリンクを733mlも飲み干さなくてはならない」こととなり、割と苦行です。
COMPドリンクの保存方法は「多湿を避けて常温保存」で「開封後は冷蔵保存」となっており、開封後は冷蔵庫での保存する必要があります。
COMPドリンクを食事時間の削減目的にされる方は、飲む前に温めるなどの工夫が必要となることでしょう。
完全栄養食COMPドリンクの味
次は完全食COMPドリンクの味についてレビューしていきます。
個人的な感想を述べると「飲めなくはないけれど不味いな・・」です。
COMPドリンクを口にしてまず最初に感じるのは「大豆のにおいと味がする」点です。
COMPドリンクの味に関しては好き嫌い両方の意見がみられますが、大豆の飲料、すなわち豆乳の味がするという点については一致しています。
ですので「豆乳飲料が好きかどうか」によってCOMPドリンクの評価は変わると思われます。
私の場合は豆乳飲料は「どちらかと言えば好きではない」程度なのですが、COMPドリンクに関しては「不味いけれど時短のためなら飲めなくはない」と思いながらゴクゴク飲み干しました。
簡単にtwitterでのCOMPドリンクに対する評判をまとめておきます。
完全栄養食COMPドリンクの味について好意的な意見
まずは好意的な意見から抜粋していきます。
compドリンクが今までの完全栄養食の味は何?ってなるくらい正しい味だった。
粉の方はまだ試していないが。— た (@7korobi2done) May 12, 2020
COMPドリンクタイプの味についてマジでなんの忖度も無く感想を言うと「豆乳」 粉末タイプも飲んだことあるんだけど、ドリンクタイプはマジで「豆乳」
目隠しされてこれなーんだ?って言われながら口に流し込まれたら絶対「豆乳」って答えるよワシ
— 🔺育良啓一郎 Vketのツイとか配信とか担当してる人ですが、このアカウントはマジの個人垢 (@ikr_4185) February 13, 2020
完全栄養食COMPドリンクの味について否定的な意見
次は否定的、不味かったなどの意見を集めてみました。
COMPドリンクはゲロまず(個人の感想です)なんだけど、粉COMPはお好みのベースで割れるし基本的にきな粉味なのでオススメ🐤
ちなみに牛乳で割ると甘めの牛乳寒天ぽいおやつ味になるますよhttps://t.co/ouHGwKdahR— にんじんさね- ̗̀ 🌧 ̖́- (@ninjinsane) May 9, 2020
COMPドリンク味が微妙すぎてまだ残ってる
— 徒斗 (@totoppoi) June 20, 2020
全般的に味については否定的な意見が多い結果となってしまいました。
が、私としては「捨ててしまうほど不味くはなかった」という点は強調しておきたいと思います。
特に豆乳飲料が飲める方であれば、難なく飲めるかと思います。
完全栄養食COMPドリンクの賞味期限と腹持ち
ざっとしたレビューは以上になりますが、最後に完全栄養食COMPドリンクの腹持ちと賞味期限についてお伝えしておきます。
COMPドリンクの腹持ちですが、意外にも非常に良好です。
「意外にも」と言ったのは、最初飲んだ時に「こんな液体だけ飲んでお満腹感得られるわけないだろ・・・」と思っていたからですね。
私が必要なカロリー分のCOMPドリンクを12時に摂取してみると、5~6時くらいまではお腹が空くことはありませんでした。
ですので、昼食の代替としてCOMPドリンクは十分に機能を果たすと言えるでしょう。
また賞味期限ですが公式HPのQ&Aによると次のような回答になっています。
賞味期限は製造日より5カ月です。
お届けする商品の賞味期限は5カ月~1.5カ月の間となります(商品個々に賞味期限が印字されております)
実際に私の家に2016年8月3日に届いたCOMPドリンクは2カ月と10日後の賞味期限で届いていました。
公式HPにあるとおり、確かに届いてから1.5カ月以上賞味期限がある商品が届いています。
ただ粉タイプのCOMP製品の場合、最低3カ月以上の賞味期限が設定されているため、比較するとドリンクタイプは賞味期限が短い設定となっています。
また、賞味期限は「おいしく食べられる期限」ですので、「安全に食べられる」期限である消費期限とは異なるため、実際には賞味期限を超えても3カ月程度は摂取可能であると推察されます。
完全食COMPドリンクのコスパを総括!完全食COMPドリンクは”買い”なのか?
さて、ここまで書いてきた内容をまとめると、完全食COMPドリンクのスペックは次のようになります。
商品名 | 1食の値段 | 食事時間 | 味 | 腹持ち | オススメする人 |
COMPドリンク | 男性:905~953円
女性:823~866円 |
3~4分 | 調整豆乳に似た味
個人的には不味いと思います |
昼食時に摂取すれば5時くらいまでは持つ | お金をかけてでも食事時間の短縮を目指している方 |
完全食COMPドリンクの最大のメリットは、完全栄養食の中でも飛びぬけて食事時間が短くなるという点です。
液体を容器に入れて注ぎ、飲むだけという単純な商品設計はCOMPドリンク最大の特徴です。
一方で最大のデメリットはコストが高いという点です。
摂取カロリーが少なくて済む女性の場合でも一食最低800円以上はします。
800円あれば少し贅沢なランチが味わえますが、そうした機会を放棄し、食事時間の短縮に魅力を感じる人だけが購入すべき商品と言えるでしょう。
COMPドリンクの味に関しては、個人的な感想・Twitterでの評判から「あまりおいしくない」と言えます。
ですが、一般的に完全食は「くせのある」味が多く個人の嗜好性に大きく左右される商品ですので、まずは試してみないと何とも言えないところです。
ただ、豆乳味が濃く感じられますので、調整豆乳が苦手な方は避けたほうが良いでしょう。
完全食に低コスト・低カロリー・高栄養を求めるなら
同じ完全食で低コスト・低カロリー・高栄養を求められる方、つまりは健康的にダイエットをされたい方やとりあえず栄養だけ急速補給できれば良いという方には、バランサー(BALANCER)
をお勧めします。
1日(1食ではなく)あたり155~173円で必要な栄養素はほぼ摂取できる商品になっており、
味は市販のバナナジュース程度には美味しいです。
詳細は別途記事にしていますので読んでいただければ幸いです⇒完全食バランサー(BALANCER)の栄養や1食あたりの値段・味をレビュー
また、全ての完全食の味・値段・カロリーや栄養素を徹底的に比較したページを作成しました。
ご覧いただければ幸いです。