2019年4月に発売された、日清食品のオールインパスタ。この食品を早速頼んで食べましたので、そのレビューを書いてみます。オールインパスタの味・値段・栄養、それぞれの点について解説をしていきます。
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完全食、All-in PASTA(オールインパスタ)とは
【2019年12月16日、All-in PASTA(オールインパスタ)は、味や栄養がリニューアルしました。この記事ではリニューアル前の記事をベースに、リニューアル後の商品について追記・編集しています】
近年「完全食」という言葉が流行りつつあります。成熟社会の日本では食や健康に対する意識が高いですが、多忙な日本人にとって健康的な食事を気軽に採ることは難しい話です。
そんな忙しいけどヘルシーな食事を採りたいという需要に応じて、健康的にバランスよくかつ手軽に栄養を摂取できる完全食がクローズアップされています。「完全食」を定義するのは難しいですが、「必要な栄養は全て摂取できる、単一の食料」で説明は間違ってないはず。
多くの「完全食」はベンチャー企業発のものでしたが、とうとう大企業である「日清食品」から完全食が生まれることになりました。その名も「オールインパスタ」。
日清食品と言えば「カップヌードル」や「UFO」「ラ王」など、日本国民のほとんどが知っているインスタント食品(主にカップ麺)を製造販売してる企業です。しかしそのようなインスタント食品は「健康」という単語からは大きくかけ離れているイメージがありますよね。
日清食品としては「ジャンキーで美味しいカップ麺」と対極にある「健康的なインスタント食品」を開発したことになります。
また、完全食のパスタという点ではベースフードの「ベースパスタ」が先に発売されており、それに追従する形で日清食品がオールインパスタを発売したこととなります。
果たして日清食品のオールインパスタはベースフードの「ベースパスタ」を超えることができるのでしょうか?
All-in PASTA(オールインパスタ)を実際に作ってみた
2019年の4月に発売になったオールインパスタ。どのようなラインナップがあるのでしょうか?
オールインパスタは大きく2種類に分類され、カップ麺タイプと袋麺タイプのものがあります。
カップ麺タイプは麺にソースが付属しており次の3種類の味が用意されています。
- 濃厚ボロネーゼ
- 香りとコクのジェノベーゼ
- スパイシーアラビアータ
カップ麺タイプは手軽にオールインパスタを食べたい人に、袋麺のものは具材を加えて自分でアレンジしたい人向けに発売されています。
早速ですが、注文してみましたので開封していきましょう。
私が購入したのはパスタ(袋麺)5食セットとソース2個、後日オールインパスタカップ麺も注文しました。
オールインパスタ袋麺はアレンジが好きな方向け
注文すると下の写真のように段ボールに入って届きます。カップヌードルが見えますが、次回以降に利用できるクーポン券でしたwカップヌードルを全面に出してくるのはさすが日清食品ですw
商品の内容物はこんな感じです。
オールインパスタ(袋麺)の外袋を開封すると・・・中には小袋に分けられたオールインパスタが。
さらに小袋を開けると、中に麺が入っています。生麺ではなくて乾麺です。
左に見えるのは「ほぐしオイル」。茹でた麺に絡めるオイルです。
この麺を1リットルの水で茹でること6分。できあがったのが下の画像です。
茹でた麺にほぐしオイルを絡めて、ボロネーゼソースをかけて出来上がりです!
袋麺はアレンジが可能ですので、オールインパスタを使用した納豆パスタも作ってみました。なかなか美味しそうに見えるでしょう?
日清のオールインパスタが完全食と言われるのはこの「麺」の部分に必要な栄養素が凝縮されているからです。
つまりソースについては日清のソースである必要はなく、お好みでアレンジしていただいたり、コストを重視される方は100均でソースだけ購入してかけても良いでしょう。
オールインパスタカップ麺は面倒くさがり屋の人へ
オールインパスタのカップ麺を別途購入しましたのでレビューしていきます。
カップ麺も内容物は袋麺とほぼ同じです。
パスタと付属のソースが封入されており、パスタの袋の中にはほぐしオイルが入っています。
後述しますがカップ麺の方が手軽に調理できてしまうので、自分で他の具材を一緒に盛り付けしたいという希望がなければカップ麺を購入することをオススメしたいです。
お湯を470ml沸かし、カップに乾麺を入れて6分間温めます。
その間ソースはカップ麺の上に置きます。これはソースを温めるためだと思われますが、正直あまり温まりません(笑)。
できた麺にほぐしオイルを絡めて、ソースをかけて出来上がりです!
All-in PASTA(オールインパスタ)を調理した感想|味はどうだったのか?
まずは気になる味をレポートしたいと思います。
まず麺ですが、やはり通常の市販麺、例えばマ・マ-パスタなどに比べて味が劣ると言わざるを得ません。
公式HPにあるのですが、ビタミンなどの栄養素は熱に弱いものもあるので、麺の内側にそれらの栄養素を詰め込み、外側の層で栄養素をガードしています。
日清公式HPより引用
結果、食感としてはゴムのような感じになってしまっています。そして粘り気(コシ)がなく従来のパスタを食べているような感じではありません。歯ごたえが無いですし、味が淡泊に感じます。
そしてパッケージに書かれているのですが、オールインパスタは栄養素に含まれている苦みを外側の層で封じ込めているんですね。でも咀嚼するとその苦み、出てきてしまいます。
日清公式HPより引用
次に付属ソース3種類とリニューアル前のAll-in PASTA(オールインパスタ)をレビューしていきます(レビュー途中)。
【リニューアル前】粗挽き牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ
2019年12月に日清のALL-in PASTA(オールインパスタ)はリニューアルしたのですが、まずはリニューアル前の商品のレビューをご覧ください。
付属のボロネーゼソースは・・なんだか100均で購入したソースのようで「食べられなくはないけど美味しくもない」というのが正直な感想です。
これなら青の洞窟のパスタを購入して混ぜた方が100倍美味しいでしょう。
twitterで味の評価を見てみましたが、あまり好ましくない評価が目立っていました。
日清の完全食「オールインパスタ」を食べてみた。ボロネーゼ。
うーむ…、なんか苦いぞ…。美味しくはないかも。。←個人の感想ですつうか、そもそも完全食って言ってるけど「1食に必要な栄養素を1食に詰めた」だけで、「1日の栄養素」だと勘違いしてた(>_<)
ソースは普通なので、苦いのは麺か…? pic.twitter.com/aFZcKN9DoN
— しそまき (@pepsioishii) 2019年4月13日
んー、麺のゆで時間4分指定だけどもっと短くていいかなぁ。あとソースがなんかイマイチなのでいいソースにすれば行けるのか?純正ソースがオールインパスタに会ってない気がする?
— yosiwo (@yosiwo) 2019年4月6日
このようにリニューアル前のオールインパスタ(ALL-in PASTA)は控えめに言って食べられたものではなかったのですが、リニューアル後はどのようになったのでしょうか?
粗びき牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼは3品目の中で最もおいしい
日清の(ALL-in PASTA)オールインパスタのソースの中で最も美味しいと感じられたのがおの「粗びき牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ」です。
ソース単品で販売されていても購入しても良いと思える程度にはソースが濃厚で美味しく感じられます。
挽肉も入っているのでその味をしっかり楽しむことができます。
ただこのソースに限らずオールインパスタの麺は不味いので笑、「ソースの美味しさVS麺の不味さ」の綱引きになるのですが、かろうじてソースが勝利しているのがオールインパスタ「粗びき牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ」だと言えるでしょう。
オールインパスタ「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」は買うべきじゃない
オールインパスタ(All-in PASTA)の中で最もまずかったソースがこの「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」です。
お湯を注いで待つこと6分。
バジルの香りが凄いです。
香りは凄い良いですね、期待できそうです(のちに香りだけだったことを知ることになります)。
一口食べると・・・味があまりしない・・?
もぐもぐ・・・。
なんだか味のしないゴムを食べているような気持ちになってきます。
私の記憶の中に残る「ジェノベーゼ」ってガツンとバジルの味が舌に主張するはずなのに、なぜオールインパスタのジェノベーゼはゴムの味がするのか?そして苦い。
味が苦く感じるのはやはり麺のせい。
このオールインパスタ(ALL-in PASTA)「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」、ジェノベーゼが好きな人は食べるべきじゃないです。
なぜなら本家ジェノベーゼとの差がひどくて失望してしまう恐れがあるからですね。
麺だけ日清のオールインパスタを購入して、ソースに青の洞窟のジェノベーゼをかけたほうが美味しく食べられるはずです。
とは言え私は「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」、不味くてどうにもこうにも食べられないほどではなかったため完食できました。
完全食の中には「どうしても最後まで食べられない」ほどまずいものもありますので、「完全食の中では」味は普通程度だと思われます。
真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ
一言「辛い」です。
名前に「スパイシー」が入っているので当たり前なのですがw
その辛さのおかげで麺自体の苦みは旨くかき消されている感があります。
ただ口に入れてすぐは「お、以外とイケる」となりますが、一口食べ終わると麺の味がどうしても口の中に残るんですよね。
普通のパスタを想像して食べるとパスタではない何か別の食べ物ではないと思われることでしょう。
やはり弾力はあるけれども、もちもちではない麺。そして苦みがやはり残るのは辛いところ。
麺のまずさをソースの辛さがカバーしていますが、隠しきれていないんですよね。
ただ、完全食は基本的に美味しくない商品が多いのですが、「真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ」は最後まで食べることはできるのでその点は評価したいところ。
完全食としては個人的にアリです。
All-in PASTA(オールインパスタ)の値段と調理時間
次はオールインパスタの値段と調理時間を見ていきます。
オールインパスタ(袋麺)の調理時間と値段
まずは袋麺の方から。
袋麺はソースと合わせて1食分570円~650円程度かかります。
麺は1食分で400円+税ですが5食セットで注文すると12%オフとなり、1食当たり350円になります。また30食セットを定期便で注文すれば9,600円+税、1食あたりの値段は320円となり随分安くなります。
また公式HPで販売されているソースは1食分250円ですが、麺に日本人が必要とする栄養素は含有されていますのでソースはあくまで味付けです。お好みのものを別途購入してかけていただいても良いです。例えば100均のパスタソースを利用すれば100円で済みますので、麺と合わせても500円以下にすることも可能です。
次に調理時間を見てみましょう。
オールインパスタの麺をゆでるのに必要となる熱湯は1リットルです。1リットルのお湯を沸かすのにはガスコンロを使用した場合、6分~7分程度かかります(電気ケトルですと3分くらい)。
そして麺を茹でる時間が4分、盛り付けや片付けで2分程度必要となります。
これらを全て足すと水を茹でるところから開始しておおよそ13分くらいで、オールインパスタは調理完了となります。
オールインパスタ(カップ麺)の調理時間と値段
次にオールインパスタのカップ麺の調理時間と値段を考察していきます。
カップ麺は1食600円+税ですが、6食以上カップ麺を定期便で注文すると10%オフになり、1食540円となります。カップ麺タイプのものはソースもついていますので、オールインパスタのカップ麺は1食540円~600円ということになります。
カップ麺を作るのに必要な湯量は約500mlと、袋麺タイプのものよりも少なくて済む上、盛り付けや皿洗いなどの必要はありませんので利便性はカップ麺タイプの圧勝となります。
500mlの水を沸かすのには(湯の沸かし方にもよりますが)4分程度かかります。カップ麺に熱湯を注いで5分待ち、ほぐしオイルやソースを加えるのに1分かかるとして、オールインパスタのカップ麺を調理し終えるのには合計で10分程度かかる計算となります。
オールインパスタの栄養
オールインパスタに含まれる栄養素は日清食品グループの公式HPの通りです。
簡単に言えば厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)」を基準として、1日に必要な30~49歳男性の推奨量・目安量の1/3がオールインパスタ1食分に含まれている、とのこことです。
All-in PASTA(オールインパスタ)の栄養は厚生労働省基準に適合しているのか?
実際に厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」を日清食品のオールインパスタが満たしているのかを表にまとめ、1食分の必要量を1とした時、All-in-PASTA1食分でどの程度その栄養素をカバーできているのかをレーダーチャートで示しました(ナトリムは基準値を下回ることが目標にされています)。
栄養素 | 1食当たり必要量 (厚生労働省) |
オールインパスタ 1食分栄養 |
100分率 |
ビタミンA | 300㎍ | 712㎍ | 242% |
ビタミンD | 1.8㎍ | 26.2㎍ | 1456% |
ビタミンE | 2.2mg | 250.3mg | 10432% |
ビタミンK | 50㎍ | 75㎍ | 152% |
ビタミンB1 | 0.47mg | 6.90mg | 977% |
ビタミンB2 | 0.53mg | 6.30mg | 898% |
ナイアシン | 5mg | 77mg | 1600% |
ビタミンB6 | 0.47mg | 3.30mg | 849% |
ビタミンB12 | 0.8㎍ | 7.8㎍ | 1100% |
葉酸 | 80㎍ | 286ug | 620% |
パントテン酸 | 1.7mg | 14.4mg | 788% |
ビオチン | 17㎍ | 17.4μg | 453% |
ビタミンC | 33mg | 283mg | 882% |
ナトリウム | 2.6g未満 | 0.39g | |
カリウム | 833mg | 2700mg | 356% |
カルシウム | 217 | 629 | 278% |
マグネシウム | 123 | 151 | 128% |
リン | 333 | 342 | 114% |
鉄 | 2.5 | 7.80 | 298% |
亜鉛 | 3.3 | 4.8 | 303% |
銅 | 0.33 | 0.50 | 261% |
マンガン | 1.33 | 1.60 | 151% |
ヨウ素 | 43㎍ | 360㎍ | 1805% |
セレン | 10㎍ | 35㎍ | 1150% |
クロム | 3㎍ | 57㎍ | 2400% |
モリブデン | 10㎍ | 21㎍ | 800% |
1食あたり葉酸が496μg含有されていたオールインパスタでしたがリニューアル後は1食あたり286μgへ減るなど、リニューアル前とリニューアル後では栄養素に大きな変化が見られています。
これにより毎食オールインパスタを摂取しても葉酸過剰の心配がなくなりました(後述します)。
次にレーダーチャートです。
この表を見れば1食分に必要な栄養素をはるかに超える量を摂取できることがわかります。
しかし逆に過剰摂取が気になるところです。
チャートが歪になるのでレーダーチャートから外していますが、ビタミンEに関しては厚生労働省が定める必要量の104倍ものビタミンEが含有されています・・・が、これは同じく厚生労働省が定める上限を超えてはいません。
しかし栄養素の中には過剰摂取することにより健康に被害を及ぼすものもあります。ALL-in-PASTA(オールインパスタ)がその上限を超えていないかを見ていきましょう。
リニューアル前のオールインパスタ葉酸過剰になっていた
栄養素 | 1食あたり耐容上限 | オールインパスタ 1食あたり栄養量 |
百分率 |
ビタミンA | 900㎍ | 725㎍ | 81% |
ビタミンD | 33.3㎍ | 26.2㎍ | 79% |
ビタミンE | 300mg | 229.5mg | 77% |
ビタミンB2 | 20mg | 4.76mg | 24% |
ナイアシン | 116.6mg | 80mg | 69% |
ビタミンB6 | 20mg | 3.99mg | 20% |
葉酸 | 333.3㎍ | 496㎍ | 149% |
カルシウム | 833.3mg | 604 | 72% |
リン | 1000mg | 378 | 38% |
鉄 | 18.3mg | 7.46 | 41% |
亜鉛 | 15mg | 10 | 67% |
銅 | 3.3mg | 0.86 | 26% |
マンガン | 3.6mg | 2.01 | 55% |
ヨウ素 | 1000㎍ | 776㎍ | 78% |
セレン | 153.3㎍ | 115㎍ | 75% |
モリブデン | 183.3㎍ | 80㎍ | 44% |
耐容上限量は厚生労働省が公表している1日当たり耐容上限の量を1/3にした数字です。
上記の表はリニューアル前のALL-in PASTA(オールインパスタ)が耐容上限量に対してどのていどの割合の栄養を摂取しているかを示したものですが、葉酸に関しては厚生労働省が公表している耐容上限量を超えていました。
しかしリニューアル後、オールインパスタに含まれる葉酸の含有量は496μgから286μgへと改善、毎食オールインパスタを食べても厚生労働省が定める基準を超える心配はなくなりました。
オールインパスタの葉酸過剰について日清食品に問い合わせてみました
リニューアル前に日清食品にメールで問い合わせた内容は次のとおりです。
オールインパスタの栄養成分について質問です。
貴社オールインパスタは一食あたり葉酸を496μg含んでいるとのことですが、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)」によると1日の耐容上限量は1000μgです。
オールインパスタ1食分は1回分の食事に必要な栄養素を含んでいますので、1日3回摂取することも考えられるかと思います。
仮に1日3回摂取すると、葉酸を1日1500μg摂取することとなり、上記耐容上限をオーバーしてしまうことになります。
貴社としましては、1日3回オールインパスタを摂ることは推奨されていないのでしょうか?
葉酸過剰摂取についてはどのようにお考えでしょうか?
この質問に対する日清食品の回答は次の通りでした。
All-in PASTAに関してご案内申し上げます。日清食品としては、All-in PASTAは普段の食生活に適度に取り入れていただくよう設計していますので、1日3食摂取されることは推奨しておりません。しかしながら、今後は完全栄養食の多様なご利用方法に対応していきたいと思いますので、頂いたご意見は開発担当に伝え、今後の商品開発の参考にさせて頂きます。その他ご不明点等ございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。引き続き、日清食品グループ オンラインストアをご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
あくまでも通常の食生活に適度に加えることを想定してオールインパスタは発売されているようです。
ALL-in PASTA(オールインパスタ)はダイエット食品?カロリーが少ない
オールインパスタは1食分としてはカロリーが低く、単体では生きていくのに必要なカロリーを摂取できません。
オールインパスタの1食当たりのカロリーは麺のみで312kcal。通常運動量の男性・女性それぞれの必要カロリーはそれぞれ一日2640kcal,1953kcalです。
公式HPで販売しているパスタソースは1袋当たり約200kcalですので、麺にパスタソースをかけたとしても500kcal程度です。
つまりオールインパスタを朝・昼・晩と摂食したとしても、それだけでは生きていくことは不可能です。乾麺は味付けや具材を後乗せすることも可能ですので、具材でカロリーを摂取していくのが良いでしょう。
若しくは、逆に考えてオールインパスタは低カロリー食ですのでダイエットを考えてカロリーを抑えたい人にとっては適した食事であると言えるでしょう。
All-in PASTA(オールインパスタ)の三大栄養素
厚生労働省は三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)それぞれから摂取すべきカロリーの摂取割合の目安を公表しています。そこでAll-in PASTA(オールインパスタ)が厚生労働省の目安に適合しているかを検証してみました。
次のグラフは運動量が平均的な男性(2640kcalを摂取)と女性(1953kcal)が1日の食事を全てAll-in PASTA(オールインパスタ)から摂取した場合、何gの三大栄養素を摂取しているか、そしてそれは厚生労働省が定める摂取量に適合しているのかを調べたグラフです。
男性女性とも三大栄養素全て、厚生労働省が定める下限(最低量)には達していません。
オールインパスタはカロリーが低いので当たり前の結果なんですけどね。
しかしグラフを見れば糖質の量がとても低いのがお分かりいただけるかと思います。糖質制限されている方にはふさわしい食事であるとも言えます。
日清食品のオールインパスタ、そのコスパはいかに?
今までの解説で、日清食品のオールインパスタの費用・調理時間、味・摂取できる栄養についておわかりいただけたかと思いますので、これらをまとめてみます。
費用(1食あたり) | 調理時間 | 味 | 摂取できる栄養 | |
オールインパスタ(袋麺) | 570円~650円(税別) | 13分 | 食べられなくはないが美味しくはない (ソース変更で調整可能) |
必要な栄養は摂取できるが、葉酸過剰 |
オールインパスタ(カップ麺) | 540円~600円(税別) | 10分 | 食べられなくはないが美味しくはない | 必要な栄養は摂取できるが、葉酸過剰 |
「完全食」の先駆け商品であった、アメリカのソイレントや日本の類似商品のCOMPの場合は基本的に「それさえ摂取していれば生きていくことができる」というコンセプトがあります。つまりは、カロリー面においても必要十分な熱量を摂取可能です。
しかし、この日清食品のオールインパスタの場合はそうではありません。
あくまで我々日本人が現代において不足しがちな栄養を補助するのが目的です。さらに調理時間においても10分以上かかるなど、水を注げば調理が完了するCOMPとはコンセプトが異なるようです。
完全食COMPについては次の記事を参照お願いします。
記事⇒完全食COMPを2年半飲み続けた私がメリット・デメリットをレビュー
オールインパスタを頼む方はおそらく、美味しく手軽に健康的な食事をすることを目標にしているはずです。
しかし残念ながら現状では「美味しく」という点においては他メーカーの麺とパスタソースには劣っていると感じます。
手軽さという点においては、袋麺に関しては若干手間がかかるのが難点です。一方でカップ麺タイプはお湯を注ぐだけで完成しますので、家庭以外での利用、例えば職場などで急騰ポットが利用できる場合は重宝することになりそうです。
欲を言えば、電子レンジの利用で料理が完成するようになればさらに利便性は向上すると思います。
味と電子レンジの利用を是非とも今後検討していただければと思います。
なお2019年8月にはオールインパスタに引き続きオールインヌードルが発売となりました。味はオールインパスタより遥かに改善されていますので記事をあげました。
完全食に超低コスト・低カロリー・高栄養を求めるなら
同じ完全食で低コスト・低カロリー・高栄養を求められる方、つまりは健康的にダイエットをされたい方やとりあえず栄養だけ急速補給できれば良いという方には、バランサー(BALANCER)をお勧めします。
1日(1食ではなく)あたり155~173円で必要な栄養素はほぼ摂取できる商品になっており、味は市販のバナナジュース程度には美味しいです。
詳細は別途記事にしていますので読んでいただければ幸いです⇒完全食バランサー(BALANCER)の栄養や1食あたりの値段・味をレビュー
また、全ての完全食の味・値段・カロリーや栄養素を徹底的に比較したページを作成しました。
かなりの力作です。
ご覧いただければ幸いです。