この記事ではアサヒ飲料から発売されている「届く強さの乳酸菌W」の効果効能や価格・カロリーなどについて解説しています。
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」は機能性表示食品であり、商品に効果(機能性)が表記され販売されています。
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」は何の効果がどの程度あるのかを検証しました。
Contents
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を購入すべき人はこんな人|効果あり
まず最初に「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を購入すると効果が十分得られると考えられる人を3つあげます。
- 日々のストレスを改善したい人
- 寝つきの悪さ・日中の眠気・中途覚醒などの睡眠に悩みを抱えている人
- 便秘などの症状に悩んでいる人
なぜ上記の方が対象となるのか、またその効果はどの程度であるのかを検証していきます。
「届く強さの乳酸菌W (プレミアガセリ菌CP2305)」の種類やカロリー、糖質、菌種などのまとめ
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」は2019年12月現在、販売されている商品ラインナップは2種類です。
「届く強さの乳酸菌W」のカロリーや糖質
商品についてカロリーや糖質などをまとめましたのでご覧ください。
商品名 |
カロリー | タンパク質 | 値段 (希望小売価格) |
糖質 (炭水化物) |
届く強さの乳酸菌W | 67kcal | 1.0g | 128円 | 16g |
「届く強さの乳酸菌」ゼリー | 121kcal | 1.3g | 190円 | 29g |
ネーミングが「届く強さの乳酸菌W」という、なかなか今までにない商品名ですね。
ゼリータイプは圧倒的にカロリーと糖質たっぷり商品なので、体重を気にされている方は購入を考えたほうが良いですよ。
参考までにコカ・コーラは100mlは45kcalで糖質が11.3g含まれています。「届く強さの乳酸菌」シリーズを摂取すると、コカ・コーラ150ml~300mlを飲む程度のカロリーを摂取することになります。
「届く強さの乳酸菌W」に含まれる乳酸菌
「乳酸菌」と言ってもその効果はさまざまです。「人間」も個人で能力が異なるのと同様ですね。
アサヒ飲料から発売されている「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」に含まれる乳酸菌の正確な名前は、アサヒ飲料のHPから抜粋すると次のようになっています。
「プレミアガセリ菌CP2305」の正式名称は、「ラクトバチルス・ガセリCP2305株」です。
アサヒグループが保有する多くの乳酸菌の中から、腸内環境を改善する可能性のある乳酸菌として選抜された菌株です。“脳腸相関”(※)の仕組みを介して腸から脳にはたらきかける可能性が期待されています。
※腸と脳は自律神経を通じて互いに情報伝達を行い、生体機能を保っています。この仕組みのことを”脳腸相関”といいます。アサヒ飲料Q&Aより 引用
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」に含まれるガセリCP2305株は腸内環境を改善し、腸内相関の仕組みを利用して効果を発揮することが示唆されています。
「届く強さの乳酸菌W( プレミアガセリ菌CP2305)」は機能性表示食品なので効果を表記できる
アサヒ飲料(カルピス)から発売されている「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」シリーズは機能性表示食品です。
機能性表示食品とは次のような食品です。
事業者の責任において、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収を抑える」などの科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。
Wikipedia 機能性表示食品 より引用
機能性表示食品は消費者庁に根拠となる書類を提出することで、商品の効果(機能性)を表記することができます。
アサヒ飲料が消費者庁へ提出した機能性は次の2種類です。
- 心理的なストレスを和らげ、睡眠の質(眠りの深さ)を高めるのに役立つ機能がある
- 腸内環境に役立つ機能がある
ここからはアサヒ飲料が消費者庁へ提出した資料を元に「届く強さの乳酸菌W」に含まれるプレミアガセリ菌CP2305(以下届く強さの乳酸菌W)の効果を紐解いていきます。
「届く強さの乳酸菌W 」の効果を掘り下げる
では早速「届く強さの乳酸菌W」の効果を見ていきましょう。
「届く強さの乳酸菌W」の研究
アサヒ飲料が強調しているのが「心理的なストレスを和らげ睡眠の質を高める」という点です。
忙しい現代社会はストレス社会とも言われており、健やかな毎日を送るには何よりも精神的安息が必要ですよね?
アサヒ飲料は届く強さの乳酸菌とストレスの関係性を証明するため、次のような研究を行っています。
対象:死体解剖学実習を受けている健康な医学部男子学生24名
被験者を次の2つのグループに分ける
- ガセリ菌CP2305を100憶株含む粉末を摂取するグループ
- ガセリ菌CP2305を含まない疑似粉末(プラセボ)を摂取するグループ
4週間の摂取期間終了後、3週間のインターバルを置き上記2グループが摂取する粉末を交換、4週間摂取させる
粉末の摂取完了後、睡眠の質や糞便中の菌の変化などを調査する
対象は死体解剖実習を受けている医学生・・つまり大きなストレスを感じていると方々ですね。
学生にガセリ菌CP2305を4週間摂取させると、睡眠の質やストレス、胃腸症状や便の状態が研究開始前と開始後でどのように変化したかを測定しています。
結果がどのようになったかを見ていきたいと思います。
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」は睡眠の質を改善する効果がある
まずはあなたが「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を摂取すれば睡眠の質が改善される可能性がありますよ、というお話です。
睡眠の質はGlobal PSQIという指標で用いられています。
この値が高くなると睡眠の質が悪化しているとみなせるわけですが、結果は次のグラフのようになっています。
縦軸は実験開始前と開始後の値の差ですね。
Placebo=疑似粉末を摂取したグループは死体解剖というストレスからか、睡眠の質は悪化しています。
一方でCP2305を摂取したグループの睡眠の質は変化が見られません。
このことから「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」には睡眠の質を改善する効果があることがわかります。
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」はストレスを低減させる効果がある
次はあなたが「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を摂取すればストレスの指標が改善される可能性がありますよ、というお話をします。
次に唾液中のコルチゾール濃度、つまりストレスの指標が「届く強さの乳酸菌W」を摂取前後でどのように変化したかを見てみましょう。
検査値として使用されているのは血中コルチゾール濃度です。
コルチゾール濃度が高いとストレスを受けていると感じるわけですが、「届く強さの乳酸菌」を摂取したグループは血中コルチゾール濃度が研究開始前と比較すると下がっていることがわかります。
このことから「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」にはストレス体感を改善する効果があることがわかります。
これらのことからあなたが「届く強さの乳酸菌W」を飲めばストレスのかかる状況でのストレスの低減や睡眠の質を維持する効果が期待できそうです。
このように届く強さの乳酸菌Wには睡眠の質改善やストレス低減効果があるのですが、類似の効果はヤクルト1000にもあると言えます。
ヤクルト1000については別途記事を書いていますので読んでみてください⇒【隠れた効果あり】ヤクルト1000の効果や入手方法について解説
またナチュレ恵にもストレスの指標である血中ACTH濃度を低減させたとの報告がありますので、記事をご覧いただければ幸いです⇒⇒【圧倒的コスパ】ナチュレ恵の効果効能・カロリー・糖質をまとめた
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」は胃腸症状や腸内フローラを改善する効果がある
最後はあなたが「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を摂取すれば腸内環境や胃腸症状が改善される可能性がある、という話をします。
さきほどの研究では、調査前後で次の3つの症状がどのように変化したのかが調査されています。
(A)abdominalgia(腹痛)
(B)indigestibility(消化不良)
(C)anorexia(食欲不振)
グラフを見てみましょう。
解剖実験が原因なのでしょう、疑似飼料(Placebo)を摂取した学生はかわいそうなことに腹痛などの症状が悪化しています。
しかし「届く強さの乳酸菌」を摂取した学生は(A)腹痛・(B)消化不良・(C)食欲不振すべての指標において試験前よりも症状が改善しているではありませんか。
またこの研究では糞便中の腸内細菌叢の変化も調査していますので、グラフを貼ります。
左がエンテロバクター属、右がラクトバシラス属です。
エンテロバクター属は日和見感染の原因菌(要は悪玉菌)、ラクトバシラス属は善玉菌として知られています。
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」摂取前と比較すると、善玉菌が増えて悪玉菌が減っている、つまり腸内フローラが改善されていることがわかります。
厚生労働省のHPには腸内フローラの改善が健康に及ぼす影響が次のように記載されています。
悪玉菌は、たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘などが原因で腸内に増えてきます。腸内細菌は肥満、糖尿病、大腸がん、動脈硬化症、炎症性腸疾患などの疾患と密接な関係があり、これらの患者の腸内細菌は健常者と比べて著しく変化していることが知られています。一方、健康的な腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌(正確には乳酸桿(かん)菌)などの善玉菌が優勢であり、その他の菌ができるだけ劣勢である状態です。善玉菌は乳酸や酢酸などを作り、腸内を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染の予防や、発がん性をもつ腐敗産物の産生を抑制する腸内環境を作ります。また善玉菌は腸内でビタミン(B1・B2・B6・B12・K・ニコチン酸・葉酸)を産生します。さらに善玉菌の体を構成する物質には、体の免疫力を高め、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。
厚生労働省のe-ヘルスネット より引用
実は近年腸内環境と脳(ストレス)に大きな関係があることがクローズアップされています。
そして今まで見てきた「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」のストレス低減や睡眠の質改善効果は腸内環境改善によるものと考えられるのです。
「乳酸菌がストレス改善とか胡散臭ぇ」と思われた方は次の本を読んでいただければ納得していただけるかと思います。
私が洗脳されているだけと言う説もありますが良本です。
めちゃくちゃ買ってよかったと私は思っています。
また胃腸機能改善については明治プロビオヨーグルトLG21やダノンビオなどにも効果があるとされています。
それぞれ根拠を元にその効果効能を掘り下げた記事を書いていますでの参照おねがいします。
記事⇒【論文あり】明治プロビオヨーグルトLG21の効果効能は?
記事⇒【食べてはいけない?】ダノンビオ・ダノンヨーグルトの効果効能は?
「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を飲むタイミングは?
では効果的に「届く強さの乳酸菌W プレミアガセリ菌CP2305」を摂取するにはどうすれば良いでしょうか?
まず飲むタイミングは食後が良いです。
そして可能ならばオリゴ糖などと一緒に摂取することをお勧めします。。
根拠としては次のとおりです。
その効果を十分に発揮させるには、とるタイミングが重要だ。「乳酸菌や、特にビフィズス菌は、胃酸に弱い。だから、胃酸が薄まり影響を受けにくい食後にとるとよい」と齋藤教授はアドバイスする。
また、辨野氏は「乳酸菌やビフィズス菌だけをとるよりも、それらの『エサ』となる食物繊維やオリゴ糖もたっぷりとるのが効果的。
ヘルスアップ健康づくりより引用
乳酸菌の摂取は胃酸のPHが上がる(アルカリ性になる)食後にすべき、という話ですね。
そして「オリゴ糖をとる」とありますが、正確には難消化性オリゴ糖です。
難消化性オリゴ糖はヒトに有益な細菌(乳酸菌)の増殖を促進させる効果があります。
宿主(人間)にとって有益な菌(乳酸菌)のことををプロバイオティクスと言いますが、有益な菌を増やす食品をプレバイオティクスと呼びます。
プレバイオティクスは大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分と定義した。
腸内細菌学会より引用
難消化性オリゴ糖を摂取すればプレバイオティクスを摂取することとなり、「届く強さの乳酸菌W 」を効果的に摂取することができます。
私がヨーグルトと一緒に摂取しているのはガラクトオリゴ糖で、摂取目安は大人の場合1日4.5gです。
紹介した商品にはガラクトオリゴ糖が500g入っているので、毎日摂取し続けたとしても100日以上は持つのです。
そしてお値段たったの1600円(2019年12月現在)、1日たったの14.4円ですからね。
本気で健康のことを考えると買うしかない、という思いで買い続けています。
また薬剤師として抗生物質を服用している場合、「届く強さの乳酸菌W」は抗生物質服用から2時間以上あけて摂取することをお勧めします。
乳酸菌は抗生物質によって死滅してしまうからですね。