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日清の完全食、オールインパスタを食べた感想|コスパはどうなの?

投稿日:2019年4月14日 更新日:

オールインパスタ

2019年4月に発売された、日清食品のオールインパスタ。この食品を早速頼んで食べましたので、そのレポートを書いてみます。オールインパスタの味・値段・栄養、それぞれの点について解説をしていきます。

完全食、オールインパスタとは

近年「完全食」という言葉が流行りつつあります。成熟社会の日本では食や健康に対する意識が高いですが、多忙な日本人にとって健康的な食事を気軽に採ることは難しい話です。

そんな忙しいけどヘルシーな食事を採りたいという需要に応じて、健康的にバランスよくかつ手軽に栄養を摂取できる完全食がクローズアップされています。「完全食」を定義するのは難しいですが、「必要な栄養は全て摂取できる、単一の食料」で説明は間違ってないはず。

多くの「完全食」はベンチャー企業発のものでしたが、とうとう大企業である「日清食品」から完全食が生まれることになりました。その名も「オールインパスタ」。

日清食品と言えば「カップヌードル」や「UFO」「ラ王」など、日本国民のほとんどが知っているインスタント食品(主にカップ麺)を製造販売してる企業です。しかしそのようなインスタント食品は「健康」という単語からは大きくかけ離れているイメージがありますよね。

日清食品としては「ジャンキーで美味しいカップ麺」と対極にある「健康的なインスタント食品」を開発したことになります。

また、完全食のパスタという点ではベースフードの「ベースパスタ」が先に発売されており、それに追従する形で日清食品がオールインパスタを発売したこととなります。

Base Pasta(ベースパスタ)は本当にまずいのか?|コスパを検証

果たして日清食品のオールインパスタはベースフードの「ベースパスタ」を超えることができるのでしょうか?

オールインパスタを実際に作ってみた

2019年の4月に発売になったオールインパスタ。どのようなラインナップがあるのでしょうか?

オールインパスタは大きく分けて2種類あります。

日清食品が得意とするカップ麺タイプのもの、そして袋麺です。

味はそれぞれ3種類用意されており、濃厚ボロネーゼ・香りとコクのジェノベーゼ・スパイシーアラビアータがあります。

カップ麺タイプは、手軽にオールインパスタを食べたい人に、袋麺のものは具材を加えて自分でアレンジしたい人向けです。

オールインパスタカップ

 

オールインパス

早速ですが、注文してみましたので開封していきましょう。

私が購入したのはパスタ(袋麺)5食セットとソース2個、後日オールインパスタカップ麺も注文しました。

オールインパスタ袋麺

注文すると下の写真のように段ボールに入って届きます。カップヌードルが見えますが、次回以降に利用できるクーポン券でしたwカップヌードルを全面に出してくるのはさすが日清食品ですw

オールインパス

商品の内容物はこんな感じです。

オールインパスタ

オールインパスタ(袋麺)の外袋を開封すると・・・中には小袋に分けられたオールインパスタが。

オールインパス

さらに小袋を開けると、中に麺が入っています。生麺ではなくて乾麺です。

左に見えるのは「ほぐしオイル」。茹でた麺に絡めるオイルです。

オールインパスタ

この麺を1リットルの水で茹でること6分。できあがったのが下の画像です。

オールインパスタ

茹でた麺にほぐしオイルを絡めて、ボロネーゼソースをかけて出来上がりです!

オールインパスタ

袋麺はアレンジが可能ですので、オールインパスタを使用した納豆パスタも作ってみました。なかなか美味しそうに見えるでしょう?

納豆パスタ

オールインパスタカップ麺

カップ麺も内容物は同じですね。

パスタと付属するソースがついていて、パスタの袋の中にはほぐしオイルが入っています。

オールインパスタカップ麺の中身

後述しますがカップ麺の方が手軽に調理できてしまうので、自分で他の具材を一緒に盛り付けしたいという希望がなければカップ麺を購入することをオススメしたいです。

お湯を470ml沸かし、カップに乾麺を入れて6分間温めます。

その間ソースはカップ麺の上に置きます。これはソースを温めるためだと思われますが、正直あまり温まりません(笑)。

オールインパスタカップ麺温め中

できた麺にほぐしオイルを絡めて、ソースをかけて出来上がりです!

オールインパスタカップ麺出来上がり

オールインパスタを調理した感想|味はどうだったのか?

まずは気になる味をレポートしたいと思います。

まず麺ですが、やはり通常の市販麺、例えばマ・マ-パスタなどに比べて味が劣ると言わざるを得ません。

公式HPにあるのですが、ビタミンなどの栄養素は熱に弱いものもあるので、麺の内側にそれらの栄養素を詰め込み、外側の層で栄養素をガードしています。

オールインパスタの中身

結果、食感としてはゴムのような感じになってしまっています。そして粘り気(コシ)がなく従来のパスタを食べているような感じではありません。歯ごたえが無いですし、味が淡泊に感じます。

そしてパッケージに書かれているのですが、オールインパスタは栄養素に含まれている苦みを外側の層で封じ込めているんですね。でも咀嚼するとその苦み、出てきてしまいます。

オールインパスタの苦み

付属のボロネーゼソースは・・なんだか100均で購入したソースのようで「食べられなくはないけど美味しくもない」というのが正直な感想です。

これなら青の洞窟のパスタを購入して混ぜた方が100倍美味しいでしょう。

twitterで味の評価を見てみましたが、あまり好ましくない評価が目立っていました。

 

個人的には、しかしそれでもベースフードのベースパスタよりは美味しいと思っているのですが・・。

オールインパスタの値段と調理時間

最終的にはオールインパスタのコスパを測定していきたいと思っていますので、次はオールインパスタの値段と調理時間を見ていきます。

オールインパスタ(袋麺)の調理時間と値段

まずは袋麺の方から。

袋麺はソースと合わせて、1食分570円~650円程度かかります。

麺は1食分で400円+税ですが、5食セットで注文すると12%オフとなり、1食当たり350円になります。また、30食セットを定期便で注文すれば9,600円+税、1食あたりの値段は320円となり随分安くなります。

また公式HPで販売されているソースは1食分250円ですが、麺に日本人が必要とする栄養素は含有されていますので、ソースはあくまで味付けです。お好みのものを別途購入してかけていただいても良いです。例えば、100均のパスタソースを利用すれば100円で済みますので、麺と合わせても500円以下にすることも可能です。

次に調理時間を見てみましょう。

オールインパスタの麺をゆでるのに必要となる熱湯は1リットルです。1リットルのお湯を沸かすのにはガスコンロを使用した場合、6分~7分程度かかります。(電気ケトルですと、もう少し短縮されて5分くらいですし、IHヒーターの場合はさらに短くなりますが。)

そして麺を茹でる時間が4分、盛り付けや片付けで2分程度必要となります。

これらを全て足すと、水を茹でるところから開始しておおよそ13分くらいで、オールインパスタは調理完了となります。

オールインパスタ(カップ麺)の調理時間と値段

次にオールインパスタのカップ麺の調理時間と値段を考察していきます。

カップ麺は1食600円+税ですが、6食以上カップ麺を定期便で注文すると、10%オフになり、1食540円となります。カップ麺タイプのものはソースもついていますので、オールインパスタのカップ麺は1食540円~600円ということになります。

カップ麺を作るのに必要な湯量は約500mlと、袋麺タイプのものよりも少なくて済む上、盛り付けや皿洗いなどの必要はありませんので利便性はカップ麺タイプの圧勝となります。

500mlの水を沸かすのには(湯の沸かし方にもよりますが)4分程度かかります。カップ麺に熱湯を注いで5分待ち、ほぐしオイルやソースを加えるのに1分かかるとして、オールインパスタのカップ麺を調理し終えるのには合計で10分程度かかる計算となります。

オールインパスタの栄養

オールインパスタに含まれる栄養素は日清食品グループの公式HPの通りです。

簡単に言えば厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)」を基準として、1日に必要な30~49歳男性の推奨量・目安量の1/3がオールインパスタ1食分に含まれている、とのこことです。

実際に厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」を日清食品のオールインパスタが満たしているのかを表にまとめました(ナトリムは基準値を下回ることが目標にされています)。

栄養素 1食当たり必要量
(厚生労働省)
オールインパスタ
1食分栄養
100分率
ビタミンA 300㎍ 725㎍ 242%
ビタミンD 1.8㎍ 26.2㎍ 1456%
ビタミンE 2.2mg 229.5mg 10432%
ビタミンK 50㎍ 76㎍ 152%
ビタミンB1 0.47mg 4.59mg 977%
ビタミンB2 0.53mg 4.76mg 898%
ナイアシン 5mg 80mg 1600%
ビタミンB6 0.47mg 3.99mg 849%
ビタミンB12 0.8㎍ 8.8㎍ 1100%
葉酸 80㎍ 496㎍ 620%
パントテン酸 1.7mg 13.4mg 788%
ビオチン 17㎍ 77㎍ 453%
ビタミンC 33mg 291mg 882%
ナトリウム 2.6g未満 0.43g
カリウム 833mg 2966mg 356%
カルシウム 217 604 278%
マグネシウム 123 158 128%
リン 333 378 114%
2.5 7.46 298%
亜鉛 3.3 10 303%
0.33 0.86 261%
マンガン 1.33 2.01 151%
ヨウ素 43㎍ 776㎍ 1805%
セレン 10㎍ 115㎍ 1150%
クロム 3㎍ 72㎍ 2400%
モリブデン 10㎍ 80㎍ 800%

この表を見れば1食分に必要な栄養素をはるかに超える量を摂取できることがわかります。

しかし逆に過剰摂取が気になるところです。栄養素の中には過剰摂取することにより健康に被害を及ぼすものもあります。日本人の食事摂取基準には、上限が設けられている栄養素もあるため、オールインパスタがその上限を超えていないかを見ていきましょう。

オールインパスタは葉酸過剰になる

栄養素 1食あたり耐容上限 オールインパスタ
1食あたり栄養量
百分率
ビタミンA 900㎍ 725㎍ 81%
ビタミンD 33.3㎍ 26.2㎍ 79%
ビタミンE 300mg 229.5mg 77%
ビタミンB2 20mg 4.76mg 24%
ナイアシン 116.6mg 80mg 69%
ビタミンB6 20mg 3.99mg 20%
葉酸 333.3㎍ 496㎍ 149%
カルシウム 833.3mg 604 72%
リン 1000mg 378 38%
18.3mg 7.46 41%
亜鉛 15mg 10 67%
3.3mg 0.86 26%
マンガン 3.6mg 2.01 55%
ヨウ素 1000㎍ 776㎍ 78%
セレン 153.3㎍ 115㎍ 75%
モリブデン 183.3㎍ 80㎍ 44%

耐容上限量は厚生労働省が公表している1日当たり耐容上限の量を1/3にした数字です。

結果は上記の通りなのですが、なんと葉酸に関しては厚生労働省が公表している耐容上限量を超えてしまっています。

もちろんこれは、オールインパスタを1日3食摂取した時の値です。1日に1回オールインパスタを食べるのであれば問題にはならなりません。しかしながら、毎食オールインパスタで済ますような食事を続ければ葉酸過剰となってしまいます。

葉酸の過剰摂取は神経障害・発熱・じんましんなどの過剰症が起こることが報告されているため、毎食オールインパスタを食べることは避けるべきです。

オールインパスタだけでは生きていけない

加えて、オールインパスタでは必要なカロリーまでは摂取できません。オールインパスタの1食当たりのカロリーは331kcal。1日に必要なカロリーは2,000kcal以上ですので、1食分にも遠く足りていません。

また公式HPで販売しているパスタソースは1袋当たり156kcalですので、麺にパスタソースをかけたとしても487kcalです。

つまりオールインパスタを朝・昼・晩と摂食したとしても、それだけでは生きていくことは不可能です。脂質と炭水化物のが不足しているため、必要なエネルギーが摂取できません。オールインパスタのみならず、他の食物で炭水化物や脂質などを取り入れていくことが必要です。

乾麺の方は味付けや具材を後乗せすることも可能ですので、具材でカロリーを摂取していくのも良いでしょう。

若しくは、逆に考えてオールインパスタは低カロリー食ですので、ダイエットを考えてカロリーを抑えたい人にとっては適した食事であると言えるでしょう。

オールインパスタの葉酸過剰について日清食品に問い合わせてみました

1日3食の摂取で葉酸過剰になるオールインパスタですが、その件について日清食品へメールで問い合わせをしました。問い合わせ内容は次の通りです。

オールインパスタの栄養成分について質問です。

貴社オールインパスタは一食あたり葉酸を496μg含んでいるとのことですが、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)」によると1日の耐容上限量は1000μgです。

オールインパスタ1食分は1回分の食事に必要な栄養素を含んでいますので、1日3回摂取することも考えられるかと思います。

仮に1日3回摂取すると、葉酸を1日1500μg摂取することとなり、上記耐容上限をオーバーしてしまうことになります。

貴社としましては、1日3回オールインパスタを摂ることは推奨されていないのでしょうか?
葉酸過剰摂取についてはどのようにお考えでしょうか?

この質問に対する日清食品の回答は次の通りでした。

この度はお問い合わせいただきまして、ありがとうございます。
All-in PASTAに関してご案内申し上げます。日清食品としては、All-in PASTAは普段の食生活に適度に取り入れていただくよう設計していますので、1日3食摂取されることは推奨しておりません。しかしながら、今後は完全栄養食の多様なご利用方法に対応していきたいと思いますので、頂いたご意見は開発担当に伝え、今後の商品開発の参考にさせて頂きます。その他ご不明点等ございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。引き続き、日清食品グループ オンラインストアをご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

あくまでも通常の食生活にプラスを加えることを想定してオールインパスタは発売されているようです

「3食オールインパスタ食べてりゃ食生活は完璧!」というわけではないようです。というか、カロリー面から考えてもそのことは明らかですね。

日清食品のオールインパスタ、そのコスパはいかに?

今までの解説で、日清食品のオールインパスタの費用・調理時間、味・摂取できる栄養についておわかりいただけたかと思いますので、これらをまとめてみます。

費用(1食あたり) 調理時間 摂取できる栄養
オールインパスタ(袋麺) 570円~650円(税別) 13分 食べられなくはないが美味しくはない
(ソース変更で調整可能)
必要な栄養は摂取できるが、葉酸過剰
オールインパスタ(カップ麺) 540円~600円(税別) 10分 食べられなくはないが美味しくはない 必要な栄養は摂取できるが、葉酸過剰

「完全食」の先駆け商品であった、アメリカのソイレントや日本の類似商品のCOMPの場合は基本的に「それさえ摂取していれば生きていくことができる」というコンセプトがあります。つまりは、カロリー面においても必要十分な熱量を摂取可能です。

しかし、この日清食品のオールインパスタの場合はそうではありません。あくまで我々日本人が現代において不足しがちな栄養を補助するのが目的です。さらに調理時間においても10分以上かかるなど、水を注げば調理が完了するCOMPとはコンセプトが異なるようです。

完全食COMPについては次の記事を参照お願いします。

完全食COMPのコスパを徹底計算!私2年半COMPを飲み続けたよ|究極時短発動

オールインパスタを頼む方はおそらく、美味しく手軽に健康的な食事をすることを目標にしているはずです。

しかし残念ながら現状では「美味しく」という点においては他メーカーの麺とパスタソースには劣っていると感じます。

手軽さという点においては、袋麺に関しては若干手間がかかるのが難点です。一方でカップ麺タイプはお湯を注ぐだけで完成しますので、家庭以外での利用、例えば職場などで急騰ポットが利用できる場合は重宝することになりそうです。

欲を言えば、電子レンジの利用で料理が完成するようになればさらに利便性は向上すると思います。

味と電子レンジの利用を是非とも今後検討していただければと思います。

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執筆者:たぬ

              

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