この記事では明治プロビオヨーグルトPA-3にの効果効能や価格・カロリーなどについて解説をしています。
明治プロビオヨーグルトPA-3は機能性表示食品ですので、商品の機能(効果)を表記して販売することができます。
果たしてPA-3は何の効果があるのか、またどの程度の効果を示すのかを検証しました。
Contents
明治プロビオヨーグルトPA-3を購入すべき人はこんな人|効果はてきめんだ
まず最初に明治プロビオヨーグルトPA-3を購入すると効果が十分に見込める人は次のような方です。
- 尿酸値が気になる人
なぜ上記の方が対象となるのか、またその効果はどの程度であるのかを検証していきます。
明治プロビオヨーグルトPA-3の価格・カロリー・糖質
明治プロビオヨーグルトPA-3の効果をお話する前に、商品について解説しておきます。
2019年12月現在、明治プロビオヨーグルトPA-3の商品ラインナップは2種類です。
それぞれ1個あたりののカロリーと炭水化物、カルシウムを表にまとめました。
商品名 (明治プロビオヨーグルト) |
価格 (希望小売価格) |
カロリー | 炭水化物 | カルシウム |
PA-3 ドリンクタイプ | 129円 | 50kcal | 7.8g | 125mg |
PA-3 | 129円 | 87kcal | 11.0g | 145mg |
明治プロビオヨーグルトPA-3(ドリンク)には、カルシウムが125mgまたは145mg含有されています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015」に従えば、18~29歳の男性の場合1日のカルシウム摂取推奨量は800mg、同年齢の女性の場合650mgとなっており、明治プロビオヨーグルトPA-3(ドリンク)を飲むことで1日推奨量の1~2割程度のカルシウムを摂取できます。
日本人はカルシウム不足ですがあなたが明治プロビオヨーグルトPA-3を食べればその不足分は補えることでしょう。
日本人に必要とされるカルシウム所要量は、成人の場合1日あたり600mgです(第6次改定・日本人の栄養所要量)。ところが「国民栄養調査」ではいつもこの数値に達せず、2002年度の場合も平均摂取量は546mgにすぎません。
オムロンHPより引用
明治プロビオヨーグルトPA-3の効果って何なの?
「明治プロビオヨーグルトPA-3」とう名称だけでは何に効果があるヨーグルトかわかりませんよね。
結論だけ言えば「明治プロビオヨーグルトPA-3」はプリン体の吸収を阻害して尿酸値の上昇を抑制する効果があります。
「明治プロビオヨーグルトPA-3」名前の由来
明治プロビオヨーグルトPA-3に含まれる乳酸菌の正式な名称はLactobacillus gasseri (ラクトバチルスガッセリー)PA-3株。
商品名の「PA-3」という名称は乳酸菌の名前に由来していたわけですね。
明治プロビオヨーグルトPA-3は機能性表示食品
明治プロビオヨーグルトPA-3は機能性表示食品です。
機能性表示食品
2015年4月に導入された。事業者の責任において、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収を抑える」などの科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。販売の60日前までに安全性及び機能性の根拠に関する情報を消費者庁長官へ届け出ることにより表示できる。ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではない。
機能性表示食品であれば商品にその効果(機能性)を表記して販売することができます。
明治がプロビオヨーグルトPA-3の機能性として消費者庁へ届け出しているのは次のような内容です。
- 本品にはPA-3乳酸菌が含まれます。
- PA-3乳酸菌は食後の尿酸値の上昇を抑制することが報告されています。
明治プロビオヨーグルトPA-3はCMで「プリン体と戦う乳酸菌」というキャッチフレーズで宣伝活動を続けています。
プリン体は尿酸値上昇の原因物質であるので、明治プロビオヨーグルトPA-3はプリン体と戦い尿酸値の上昇を抑える効果がある乳酸菌飲料であることがわかります。
明治プロビオヨーグルトPA-3が効果を示す尿酸値とは?高いとどうなるの?
尿酸値が高いと我々の健康にどのような害が生じるのでしょうか?
高尿酸血症を放置すると痛風になる可能性が高まる
三和化学研究所に尿酸値が高いまま放置するとどのようになるかの記載がありました。
尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が「高尿酸血症」です。高尿酸血症が長期化すると尿酸が結晶化し全身で悪さをします。関節に溜まれば痛風発作リスクを高め,皮下組織や関節などに沈着すれば痛風結節というコブのようなものを作ります。腎臓の中に沈着すると,痛風腎を引き起こし腎臓の機能を低下させます。老廃物を尿として排泄できない腎不全にまで悪化すれば,透析を受けなければなりません。
三和化学研究所HPより引用
高尿酸血症は痛風や腎臓病のリスクを高めるわけですね。
高尿酸血症の第一選択は食事療法
痛風患者数は1986年には25万人でしたが2013年には100万人を超え、30年で4倍に膨れ上がっており、予備軍は1000万人いるとも言われています。
痛風患者の増加は食事の欧米化が原因と言われており、それゆえ高尿酸血症治療の第一選択となるのが食事療法です。
しかしプリン体はうま味成分でもあるため、美味しい食事を求めるとプリン体を多く摂取することになるため食事療法による治療は非常にストレスがかかります。
明治プロビオヨーグルトPA-3の効果を実証する実験
明治プロビオヨーグルトPA-3で尿酸値が下がればそれもまた食事療法の1種と言えるのかもしれません笑
ここからはあなたが明治プロビオヨーグルトPA-3を摂取すれば尿酸値を下げられますよ、という根拠をお話していきます。
明治プロビオヨーグルトPA-3に尿酸値を下げる効果は、明治が行った次の臨床試験で実証されています。
対象被験者:年齢35歳から60歳未満、尿酸値が6.0~8.0mg/dl未満の成人男性14名
被験者を次の2つのグループに分ける
- 乳酸菌PA-3を含むヨーグルトを1日2個(85g/個)摂取するグループ
- 乳酸菌PA-3を含まないヨーグルトを1日2個(85g/個)摂取するグループ
それぞれのグループにヨーグルトを朝食・昼食・夕食何れかの食後の2回、4週間摂取し続けてもらい、試験開始前・試験開始2週間後・試験終了時に血液検査を行う。
要は明治プロビオヨーグルトを1か月間飲んでもらい、尿酸値がどのように変化したかを観測したわけですね。
結果は次のようになっています。
Milk science Vol.65,No.1 2016「Lactobacillus gasseri PA-3によるプリン体吸収低減効果」30p より引用
図は試験開始前の尿酸値に対して、試験開始2週間後・試験終了時に尿酸値がどのように変化したかを示しています。
黒丸(●)で示された「乳酸菌PA-3を含まないヨーグルトを摂取したグループ」では尿酸値が0.2程度上昇しています。
一方白丸(◯)で示された「乳酸菌PA-3を含むヨーグルトを摂取したグループ」では尿酸値が0.4程度下がっています。
このことから、明治プロビオヨーグルトPA-3には尿酸値を下げる効果があることが推測できます。
明治プロビオヨーグルトPA-3はプリン体の吸収を阻害し、効果を発揮する
では明治プロビオヨーグルトPA-3にはなぜ尿酸値を下げる効果があるのでしょうか?
あなたが明治プロビオヨーグルトPA-3を摂取するとどのようなメカニズムで尿酸値が下がるのかを見ていきましょう。
明治プロビオヨーグルトPA-3には尿酸値を下げる3つの働きがある
明治プロビオヨーグルトPAが尿酸値を下げる仕組みは3つに分類することができます。
乳酸菌PA-3がヌクレオシドをプリン塩基へ分解する
ビールや卵などに多く含まれるプリン体は、腸管で次の3つのあまり聞きなれないプリン体に分解されます。
- ヌクレオチド
- ヌクレオシド
- プリン塩基(体内に吸収されにくい)
これらは体内に吸収されて尿酸生成の元となりますが、プリン塩基は比較的体内に吸収されにくいという特性を持ちます。
プリン塩基はヌクレオシドから分解されてできる物質ですが、PA-3はヌクレオシドを分解する酵素(ヌクレオシダーゼ)を活性化することが明らかとなっています。
次の図は乳酸菌PA-3が他の乳酸菌と比較してどの程度ヌクレオシダーゼ活性が高いかを示したグラフです。
Milk science Vol.65,No.1 2016「Lactobacillus gasseri PA-3によるプリン体吸収低減効果」28p より引用
乳酸菌PA-3が突出してヌクレオシダーゼ活性が高い、つまりPA-3が体内に吸収されやすい物質から吸収されにくい物質への変換を促進させる効果があるのかがわかります。
乳酸菌PA-3はプリン体を取り込む効果がある
また、乳酸菌PA-3にはプリン体を取り込む能力があります。
体内に吸収されて尿酸の元となるプリンヌクレオシド、ヌクレオチド、プリン塩基の3種類全てを取り込み、体内へのプリン体の吸収を阻害します。
乳酸菌PA-3は菌体の増殖にプリン体を利用する
プリン体を添加した培地と添加しない培地それぞれで乳酸菌PA-3を培養すると、プリン体を添加した培地で乳酸菌PA-3の増殖が加速することが観測されています。
つまり乳酸菌PA-3はプリン体を餌にして増殖をしているため、プリン体が体内に吸収されるのを防いでいることがわかります。
3つの働きで乳酸菌PA-3はプリン体の吸収を抑制し、尿酸値を下げる
以上のように乳酸菌PA-3は次の3つの働きでプリン体が体内に吸収されるのを阻害する役割を果たしているのです。
- ヌクレオシドをプリン塩基へ分解
- プリン体の3構造を取り込む
- 取り込んだプリン体の利用
プリン体が体内に吸収されるのを阻害する結果、尿酸の合成が少なくなり、尿酸値が下がるというメカニズムになっています。
明治プロビオヨーグルトPA-3の効果的な飲み方は?どこで売っているの?
この記事を見て明治プロビオヨーグルトPA-3を購入されようと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
明治プロビオヨーグルトPA-3はどこで売っているのか?
明治プロビオヨーグルトPA-3はコンビニやスーパー、ドラッグストアなど至るところで販売されています。
明治のプロビオヨーグルトシリーズであるLG21,R-1の売り上げが好調ですので、セットでPA-3を置いているところが多いです。
もちろんネットショッピングでも購入可能です。
明治プロビオヨーグルトPA-3はいつ飲めば良いの?飲み方は?
では明治プロビオヨーグルトPA-3を効果的に摂取するにはどうすれば良いでしょうか?
明治プロビオヨーグルトPA-3は1日1本飲めば十分
先にあげた明治の臨床試験では、PA-3を含むヨーグルトを1日2個(85g/個)摂取していました。
しかし明治プロビオヨーグルトPA-3は1個112g、ドリンクタイプは1本112mlです。
なんたる中途半端でしょうか・・。泣く泣くPA-3を1日2本飲めば良いのでしょうか?
いいえPA-3は1日1本飲めば十分なんです。
「明治プロビオヨーグルトPA-3」は機能性表示食品であるため、1日の必要摂取量は消費者庁に届け出されおり、誰でも閲覧することが可能なのです。
消費者庁のHPによれば明治プロビオヨーグルトPA-3に関して次のような記載があります。
結果として、1日当たり56億以上のPA-3乳酸菌を含む食品は、PA-3乳酸菌を含まない食品と比較して、食後における血清尿酸値の上昇を有意に抑制する効果が認められた。
消費者庁のHPより引用
「1日あたり56憶以上のPA-3乳酸菌」とありますね。
では56憶以上のPA-3乳酸菌を摂取するには明治プロビオヨーグルトPA-3をどれだけ摂取すれば良いのでしょうか?
これも同じく消費者庁のHPに記載があります。
当該製品と類似する食品は、いずれも同量の機能性関与成分 [PA-3乳酸菌(Lactobacillus gasseri PA-3)を1個112g当たり56億個]を含んでいる。
消費者庁のHPより引用
これはヨーグルトタイプの明治プロビオヨーグルトPA-3の記述ですが、ドリンクタイプも同様で1個112ml当たり56憶個の乳酸菌PA-3が含有されているとの記載があります。
つまり尿酸値を下げる目的で明治プロビオヨーグルトPA-3を摂取する場合、1日1本(56憶個のPA-3)を飲めば十分であるということになります。
明治プロビオヨーグルトPA-3はいつ飲むのが効果的なの?飲むタイミングは?
明治プロビオヨーグルトPA-3は尿酸値を下げる効果がありますが、機能性表示食品としては「食後の尿酸値を下げる役割を果たします」と表記されています。
機能性表示食品として消費者庁に受理されるには、根拠となる資料を提出する必要があるのですが、PA-3の効果を示す根拠となった論文が「Yogurt containingLactobacillusgasseri PA-3alleviateincreases inserum uric acidconcentrationinduced by purineingestion: arandomized,double-blind,placebo-controlled study」です。
この論文では「参加者はPA-3ヨーグルトを朝食前に摂取するよう指示された」とあります。
一方本記事中の実験で尿酸値が高い被験者は朝昼夕食後のいずれかにPA-3を摂取していました。
これらのことから明治プロビオヨーグルトPA-3は朝食前、または朝昼夕食後に摂取した方が良い、少なくとも空腹時の摂取は避けたほうが良いものと考えられます。
乳酸菌のはたらきを高める難消化性オリゴ糖
またプロビオヨーグルトPA-3と一緒にオリゴ糖を混ぜて食べるのは効果的です。
根拠は次の通りです。
また、辨野氏は「乳酸菌やビフィズス菌だけをとるよりも、それらの『エサ』となる食物繊維やオリゴ糖もたっぷりとるのが効果的。
ヘルスアップ健康づくりより引用
「オリゴ糖をとる」とありますが、正確には難消化性オリゴ糖です。
難消化性オリゴ糖はヒトに有益な細菌(乳酸菌)の増殖を促進させる効果があります。
私がヨーグルトと一緒に摂取しているのはガラクトオリゴ糖で、摂取目安は大人の場合1日4.5gです。
紹介した商品にはガラクトオリゴ糖が500g入っているので、毎日摂取し続けたとしても100日以上は持ちます。
そしてお値段たったの1600円(2019年12月現在)、1日たったの14.4円ですからね。
本気で健康のことを考えると買うしかない、という思いで買い続けています。
明治プロビオヨーグルトPA-3よりも手軽に尿酸値を改善するには
明治プロビオヨーグルトPA-3を毎日摂取すると、一か月分でおおよそ4,000円程度の費用がかかります。
同じ機能性表示食品でDHCから販売されている「ルテオリン尿酸ダウン」であれば、1か月およそ1,500円程度のコストで済むため、お得に尿酸値を改善可能です。
ルテオリン尿酸ダウンで効果がなければ、明治プロビオヨーグルトPA-3へ移行する方法もあります。