この記事では店頭CFD(GMOクリック証券)の手数料(スプレッド差)について解説をしています。
基本的にGMOクリック証券のスプレッド差は小さく、手数料としてはそれほど気にするものではありません。
どの程度のスプレッド差があるのか、また手数料よりも気にするべき費用も併せて解説しています。
店頭CFD(GMOクリック証券)の手数料とスプレッド差
株式投資をされている方なら、株式売買の際に手数料をとられることをご存知でしょう。
手数料収益は証券会社の主な収益です。
これがないと証券会社は経営が成り立ちません。
店頭CFDにおいても取引に手数料がかかりますが、GMOクリック証券の場合は売買手数料というものがありません。
どうやってGMOクリック証券は利益を得ているのでしょうか?
店頭CFDの売買手数料=スプレッド差
店頭CFD、つまりはGMOクリック証券場合売買手数料はありません。
その代わりに、スプレッド差がそのまま手数料となります。
例えば株式の売買であれば、売り手の売却希望金額と買い手の買取希望金額が合致した場合に初めて取引が成立します。
しかし例えば店頭CFDですと価格を提示するのは証券会社です。
証券会社が我々投資家に提示する売りと買いの価格は決して一致せず、その売りと買いの価格差をスプレッド差と表現します。
上記の米国S500という銘柄で説明すると、BID(売)とASK(買)の差が0.3ドルあります。
その売りと買いとの差をスプレッド差と言い、投資家にとっての実質的な手数料となります。
スプレッド差は銘柄とその日の取引量や時間、流動性等、カバー先によってスプレッド差は常に変化し続けます。
ですので、正確に「スプレッド差がいくら」ということを表で示すことは出来ませんが、概算で売買代金に対するスプレッド率は以下のような数字になります。
日本225 | 0.025% |
米国30 | 0.008% |
原油 | 0.058% |
金スポット | 0.030% |
米国S500 | 0.011% |
米国NQ100 | 0.007% |
上海A50 | 0.052% |
インドNIF | 0.032% |
イギリス100 | 0.050% |
ドイツ30 | 0.044% |
ユーロ50 | 0.073% |
香港H | 0.011% |
銀スポット | 0.095% |
白金スポット | 0.225% |
天然ガス | 0.225% |
コーン | 0.133% |
大豆 | 0.065% |
例えば米国30だと、2,503ドル程度の取引(2019年2月時点での最小約定金額)をおこなうのに必要なスプレッドは0.2~0.3ドル、購入金額の0.008%程度です。
短期トレードでも気にする必要がほとんどないスプレッド差になっており、非常に使いやすいと言えるでしょう。
個別株についてはどうでしょうか?
FaceBookを例に計算してみましょう。
2019年2月11日現在では、最小約定金額は162.25ドルとなっています。
そしてスプレッド差は0.5ドルです。
購入金額に対するスプレッド差の割合は、0.5÷162.25=0.308%となります。
GMOクリック証券の株式取引の手数料は最大で売買代金の約0.1%程度ですのでそれに比べると割高な印象は否めませんが、例えばSBI証券等で外国株を購入する際の手数料は0.45%であり、それに比べれば割安であると言えるでしょう。
このように、CFDは取扱商品によってもスプレッド差(手数料)が大きく異なりますので、購入前には必ず調べてから購入することをお勧めします。
GMOクリック証券のCFDでは手数料(スプレッド差)よりも金利を重視すべき
銘柄によって手数料(スプレッド差)が異なるGMOクリック証券のCFDですが、基本的にはそれほど気にする必要のないスプレッド差になっています。
CFDで投資を行う場合、1日で決済してしまうと費用として計上されるのはスプレッド差だけになります。
しかしながら2日以上建玉を持ち続けると、そこに金利等が発生します。
基本的には米国の政策金利をベースに金利は決定されているため、2019年現在ですと年間で2.5%程度の金利が発生することとなります。
建玉を保有している期間とCFDの商品にもよるのですが、例えば先ほど説明にも上がった米国S500という銘柄の場合ですとスプレッド差がほとんどないため金利の方が重くのしかかってくることになります。
GMOクリック証券の金利および配当金については次の記事で詳しく解説をしていますのでご覧ください。
また、GMOクリック証券の全体的な解説も別途記事にしていますので参照していただけると幸いです。