くりっく株365の最大の特徴はレバレッジです。
レバレッジをかけて各国の指数に投資することにより、指数が上昇すれば通常の何倍もの速度で資産を増やすことが可能です。
くりっく株365はどの程度のレバレッジをかけることができ、どの程度の額を動かすことになるのでしょうか?
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取引所CFD(くりっく株365)のレバレッジ
くりっく株365で投資を行うということは、レバレッジをかけて投資を行うということです。
くりっく株365の場合、その投資単位は大きく気軽に行える額ではありません。
くりっく株365をレバレッジ1倍で運用した場合の投資金額
くりっく株365の取引単位は株価指数の数値×100円です。
例えばアメリカの主要株価指数の1つである「ニューヨークダウ工業株30種平均」の価格は2019年2月4日時点で25,054ドルです。
この25,054ドルに対してマーケットメーカーが取引所に提示する株価指数×100円を、取引することになります。
マーケットメイカーが取引所に提示する価格は、原資となる指数(この場合はニューヨークダウ工業株30種平均)に近い値になりますので、概算で25,054×100円、つまり2,505,400円程度になります。
もしレバレッジをかけずに投資を行うとすれば、現金で2,505,400円用意をすることとなり投資としてはかなり大きな額を用意しないといけないことになります。
くりっく株365は現在4銘柄が用意されていますが、その名称と2019年2月4日現在の価格とレバレッジ1倍で投資した場合の取引金額を表にしました。
銘柄 | 指数 | 取引金額 |
225 | 20,890 | 2,089,000円 |
DAX | 11,192 | 1,119,200円 |
FTSE | 7,233 | 723,300円 |
NYダウ | 25,054 | 2,505,400円 |
最も指数の小さなFTSEでも、取引金額は70万円を超えますね。
くりっく株365とレバレッジ
くりっく株365では割と大きな金額を動かすことがわかっていただけたかと思います。
しかし、くりっく株365の最大の特徴はレバレッジです。
少ない金額で多くの金額を動かすことができるのが特徴です。
ではくりっく株365では一体資金をいくら用意すれば投資を行うことができるのでしょうか?
先ほどの表に投資を行うのに必要な金額(必要証拠金)を加味してみました。
2019年2月4日の指数と必要証拠金は以下の通りです。
銘柄 | 指数 | 必要証拠金 | 取引金額 | レバレッジ |
225 | 20,890 | 71,450円 | 2,089,000円 | 29.23723 |
DAX | 11,192 | 30,020円 | 1,119,200円 | 37.28181 |
FTSE | 7,233 | 26,000円 | 723,300円 | 27.81923 |
NYダウ | 25,054 | 81,190円 | 2,505,400円 | 30.85848 |
例えば、NYダウの場合取引金額は2,505,400円で、それに対する必要証拠金は81,190円。
取引金額を必要証拠金で割れば30.86倍です。
つまり30倍以上のレバレッジをかけられることになります。
他の銘柄に関しても同様で、レバレッジはおよそ30倍程度になっています。
レバレッジ30~40倍ってのはすごいです。
インデックス投資でここまでレバレッジかけられるのはくりっく株365くらいのものだと思われます。
必要証拠金は銘柄ごとに設けれており、1週間に1回指数の変動に伴い見直されます。
つまり、1週間の間に指数が上がれば必要証拠金も大きくなりますし、下がればその逆で必要証拠金は小さくなります。
必要証拠金は毎週、くりっく株365のHPにて公表されていますので、気になる方は参照お願いします。
くりっく株365のレバレッジは何倍までかければよいのか?
このようにくりっく株365は大きなレバレッジをかけられるのですが、じゃあ必要証拠金を最低限入れておけばそれでよいのか?
という話になると、そうとは限りません。
指数に変動により損失を被った場合、その損失は証拠金から差し引かれて行き、証拠金を維持できなくなった場合は強制的に決済がされてしまいます。
下のグラフは、NYダウの2017年の値動きです。
綺麗な右肩上がりですね。
このように1年を通して暴落もなく、値動きがきれいに上昇をしていると証拠金のことなんて気にしなくてよいのですが。
例えば2017年ダウの底値は1月19の19732ドルでした。
1月3日の価格が19,881ドルでしたので、値下がり幅わずか149ドル。
年始に投資して放置しておけば、年末には24,719ドルになっていたわけですから、(24,719-19,881)×100=483,800円が苦労もなく手に入っていたわけです。
証拠金10万円で運用していたとすると、年末には4.83倍になっていたわけです。
一方で次のグラフは2018年の同じくNYダウの価格推移です。
値動きが激しいのがわかりますね。
年末にかけて中国との貿易摩擦、そしてFRBによる金利上昇などの悪条件が重なり株価は大きな下落をします。
1月2日に24,824ドルだった指数は12月24日には21,792ドルまで低下、その差は3,032ドルに達しました。
2018年の年始に投資を開始した場合必要証拠金を維持するためには少なくとも、必要証拠金+3032×100円=303,200円を余分に預け入れしておく必要がありました。
この預け入れがない場合は強制売買(強制ロスカット)ということになってしまいます。
このように、その時の状況により必要証拠金をいくら入れるべきかという問いに対する答えは変わります。
少なくとも、必要証拠金分しか貯金がないのにそれを全てくりっく株365につぎ込むような投資はリスクが高いのでやめておいた方が良いでしょう。
くりっく株365についてより詳しく知りたい方は次の記事を参照おねがいます。