この記事ではくりっく株365の証拠金と証拠金維持率、そしてその計算方法について解説をしています。
くりっく株365の場合含み損を抱えると強制決済される恐れがあり、そうならないように証拠金を維持していく必要があります。
その計算方法がどのようになっているのか、また証拠金がどのくらい必要であるのかを解説しています。
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取引所CFD(くりっく株365)の証拠金と証拠金維持率の計算
取引所CFD(くりっく株365)の証拠金と証拠金維持率の説明をしていきたいと思います。
説明の前に、下の表をご覧ください。
2019年2月某日の、各銘柄の指数(価格)と必要証拠金、1単位あたりの取引金額の表です。
この表を利用して説明していきます。
銘柄 | 指数 | 必要証拠金 | 最小単位の取引金額 |
225 | 20,890 | 71,450円 | 2,089,000円 |
DAX | 11,192 | 30,020円 | 1,119,200円 |
FTSE | 7,233 | 26,000円 | 723,300円 |
NYダウ | 25,054 | 81,190円 | 2,505,400円 |
ちなみに、くりっく株365のリアルタイムの証拠金基準額はくりっく株365のHPで見られます。
くりっく株365の必要証拠金
くりっく株365の必要証拠金は各銘柄により定められており、1週間に一度見直しがされます。
つまり1週間の間に指数(価格)に変動があれば、それに伴い見直し時の必要証拠金も上下します。
証拠金の変動幅は指数の変動幅と連動し、最小取引金額のおおよそ1/30くらいになるように設定されています。
つまり、1週間に1度レバレッジが概ね30倍になるように必要証拠金が調整されているということですね。
くりっく株365の必要証拠金維持率
次に証拠金維持率について説明をしていきたいと思います。
FXをやられる方なら、証拠金維持率という名称になじみが深いと思います。
くりっく株365では証拠金維持率という名称の代わりに有効比率という名前が使われていますが、考え方は同じです。
この有効比率は今、取引に必要な証拠金をどの程度維持できているのかという数字になり、この比率が100%を下回れば、建て玉が強制決済されていくこととなります。
例えば、2019年2月4日現在でNYダウの価格は25,054円で売られており、必要証拠金81,190円あればNYダウを1枚購入することができます。
くりっく株365はすべて指数の100倍の金額を動かしていることになりますので、2,505,400円の投資を行っているに等しいこととなります。
もしここでNYダウの価格が1円下がり、25,053円になったとすれば、投資家は1円×100=100円の損失を受けたととになります。
そして、もし必要証拠金をギリギリの81,190円しか入れていなかったとしたら、その100円は証拠金から引かれ81,090円となり、必要証拠金を満たさなくなってしまい、強制的に決済(売却)されてしまうのです。
くりっく株365のロスカット判定
ロスカット判定の間隔は証券会社によって異なりますが、私の利用しているマネックス証券では5分おきにロスカットの判定がされています。
具体的に私の取引画面で見てみましょう。
今私は現金として6,035,287円をくりっく株365に預託していて、利益が4,826,413円出ています。
現在のNYダウの必要証拠金は81,190円ですので、(6,035,287+4,826,413)÷81,190×100(%)=13300.7812…%
現在建て玉数は8ですので、8で割ると1672.26…%となり、画像の数字と合致しますね。
では、一体いくら値下がるとロスカット(強制決済)されるのでしょうか?
その計算式は以下の通りです
実際に計算してみたいと思います。
有効証拠金額は6,035,287円+4,826,413円=1,0861,700円です。
必要証拠金は81,190円×6=487,140円
計算式にあてはめると
(10,861,700円-487,140円)÷8÷100=12,968.2
現在価格から12,968下がるとロスカットされることがわかります。
現在のNYダウの指数が25,054ですので、NYダウの指数が半分近くになっても耐えられる資金を投下していることになります。
取引所CFD(くりっく株365)の証拠金はどの程度入れておくべきなのか?
寝る前に株価をチェックして、朝起きたら建玉が全部強制決済されていた・・・
こんな悲劇を避けるために、我々投資家はいったいいくらの証拠金を入れておくべきなのでしょうか?
最悪の事態を想定してみましょう。
1日の下落率として最も高かったのは・・・1987年10月19日のブラックマンデーですね。
その時のNYダウの下落幅は-22.61%。
仮にくりっく株365のNYダウが25,054円から22.61%下落したとすると、その下げ幅は5,664円。
これを先ほどの計算式に入れてみます。
保有数量は1つとして計算しみます。
5,664円=(有効証拠金ー81,190円)÷100
有効証拠金=647,590円
となります。
建玉を複数枚所有していれば、647,590円×所有枚数分の証拠金を入金しておけば、ブラックマンデーが来てもとりあえず一晩は耐えられることになります。
くりっく株365のことを詳細に知りたい方は下記の記事の参照をお願いします。