ネット銀行や地銀を含めると銀行の数は130を超えます。その中から最適な銀行を選択するのは非常に難しいです。
この記事では、ATM手数料・金利・振込手数料などの点から口座を持つべき銀行を紹介しています。
銀行を選ぶ時、金利・手数料も見てますか?
銀行の口座を開設する時、どの銀行が一番お得か、ということを考えるでしょうか?
正直銀行口座なんて、お金を預けて引き出すだけの場所なので、家の近所にある銀行で口座を開設している方も多いと思います。
私は現在東京UFJ銀行を利用しているのですが、特に金利が高いからとか、使いやすいからとかという理由で使っているわけではなく、まさに家の近所にUFJ銀行があったからですね笑
近年の金利は都市銀行の普通預金だと0.001%が標準で、100万円預けていても10円の利息しかつきません。ゴミみたいなもんですね。
そこで、今回は私の普通預金口座変更とともに、どこの銀行を利用すれば最もお得なのか、つまり金利や手数料がお得な銀行はどこなのかを考察していきたいと思います。
金利・手数料で優れたおすすめの銀行は5つに絞られる
銀行なんて全国から選択すれば100以上あるので、全てを網羅するのは難しいです。
今回は私が検索した中で、最も優れていて他人にもオススメできると思った銀行を3つ紹介していきます。
GMOあおぞらネット銀行【預金が多い方・証券会社に口座をお持ちの方おすすめ】
GMOあおぞらネット銀行は、あおぞら銀行とGMO証券が共同出資してできた、ネット銀行です。
あおぞら銀行は別の銀行ですので、紛らわしいですがお間違えの無いように。
2018年12月31日までにGMO証券とGMOあおぞらネット銀行の口座を開設し、GMO証券とGMOあおぞらネット銀行の口座を結び付ければ、金利が半年間ですが0.15%になります。
しかも半年間のキャンペーンが終了した後も、金利は0.11%。普通預金口座の中でも断トツに優秀です。
ただ、GMOあおぞらネット銀行でこの金利を享受するためには、GMOくりっく証券の証券口座とGMOあおぞらネット銀行の口座を開設し、両者を結びつけるための証券コネクト口座を開設しなければなりません。
GMOくりっく証券の口座を開いて放置していても、口座管理手数料などの費用はかかりませんので、この高金利を得たい方は証券会社と銀行両方の口座を開きましょう。
また、ATM利用手数料と振込手数料は口座残高に関わらず以下のようになっています。
他行への振り込みを頻繁に行う方には不満が残る手数料です。また、GMOあおぞらネット銀行は実店舗を持たないので、「自行ATMだと終日無料」のようなサービスが無いのが難点です。
ATM利用手数料 | セブン銀行で月2回まで無料、以降108円/回 |
振込手数料 | 他の金融機関あて月1回まで無料、以降154円 |
イオン銀行【預金が多い方・イオンへ良く行く方におすすめ】
イオン銀行は利用状況により最大普通預金金利が0.12%なるのが特徴です。
しかしながらその適用条件は厳しいです。利用状況に応じてポイントが加算されていき、150点以上あれば0.12%の金利を得られるのですが・・・。
詳しくは、イオン銀行Myステージシミュレーションで見てください。
個人的にはイオン銀行で口座を開設するのであれば、シルバーステージを目指します。シルバーステージは50点で条件がクリアできます。
シルバーステージでも金利は0.1%。おししいです。
インターネットバンキングに登録して30点、これは簡単。あと20点をどこから持ってくるかが問われますね。
投資信託の残高と外貨預金の残高が0円~でそれぞれ10ポイントもらえるので、投資信託と外貨預金へ最小限の金額入れるか。
またはイオンカードセレクト+WAONのオートチャージ利用でも20ポイント貰えますので、こちらの利用でも良いでしょう。イオンカードセレクトは、年間維持費が無料ですので、発行して放置でも問題ありませんしね。
イオン銀行の振込手数料とATM手数料は以下の表のようになっています。
イオン銀行で出金や入金をする限り、無料です。イオン銀行以外での入出金はステージによって異なります。
また振込手数料はイオン銀行間であれば無料ですが、他行への振り込みは同様にステージによって異なります。
シルバーステージに行けば、どこのATMを使用しても月2回まで無料、イオン銀行なら何回でも無料なのは素敵ですね。
ブロンズステージ | シルバーステージ | ゴールドステージ | プラチナステージ | |
振込手数料⇒基本1回216円 | 手数料無料なし | 月1回他行振込手数料無料 | 月3回他行振込手数料無料 | 月5回他行振込手数料無料 |
イオン銀行ATM入出金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
他行ATM入出金手数料 | 月1回無料 | 月2回無料 | 月3回無料 | 月5回無料 |
楽天銀行【預金が多い方・証券会社に口座をお持ちの方におすすめ】
楽天銀行の金利も条件をクリアすれば0.1%という高い金利を得ることができます。
その条件はマネーブリッジを設定することですね。
マネーブリッジとは、楽天証券と楽天銀行が共同で提供する口座連携サービスのことです。
GMOあおぞら銀行と全く同じですね。
要は高い金利を餌にして、そこから証券会社へ資金を流させ、株や投資信託の売買手数料でその金利分を賄おうという戦略です。
しかしながら、楽天証券の口座を開いても口座維持手数料等がかかるわけではないので、金利目的だけで証券口座を開いても問題ありません。
そして、楽天には楽天商業圏というものがあり、楽天のサービスを利用することで、どんどんポイントがたまるサービスがあります。
楽天カードの引き落とし先を楽天カードにすることで、楽天市場での買い物に対してポイントが+1倍されます。
ですので、楽天を重度に利用されている方は、楽天銀行を利用されるのも良いと思います。
楽天銀行の振込手数料とATM利用料は以下の表のようになっています。
楽天銀行は実店舗がありませんので、ATM手数料無料にしようとすると、楽天銀行の口座に10万円以上の残高が必要となります。
残高が増えればサービスも充実していくのがおわかりいただけるかと思います。50万以上預ければ、手数料の面では十分納得のいくサービスが受けられるようになりますね。
右記以外 | 残高10万以上または取引5件以上 | 残高50万以上または取引10件以上 | 残高100万以上または取引20万以上 | 残高300万以上または取引30件以上 | |
ATM利用手数料無料回数 | 0回 | 月1回 | 月2回 | 月5回 | 月7回 |
他行振込手数料
3万未満165円 3万以上258円 |
無し | 月1回まで無料
|
月2回まで無料 | 月3回まで無料 | 月3回まで無料 |
ソニー銀行【500万円以上の投資をする方かつクレジットカードの還元率を高めたい人にオススメ】
ソニー銀行の金利は低いです。0.001%と、都市銀行と同じレベルです。
他行振込手数料やATM利用料手数料の回数は、月末資産残高等により増えて行きますが、他の銀行に比べると条件が厳しいです。
それでも、SONY WALLETというクレジットカードを発行し、月末残高(投資信託残高+外貨預金)が1000万円を超えるとクレジットカードの還元率が2.0%という驚異の数字になりますので、投資信託や外貨預金で1000万円以上投資をしている方の乗り換えや、新規で投資信託をお考えの方はソニー銀行で投資信託をしても良いのではないでしょうか?
ただ、ソニー銀行の投資信託は信託報酬が高い=ゴミファンドが多いです。私が買うなら信託報酬の低い楽天・全米株式インデックス・ファンドくらいです。
また、SONY WALLETは電子マネーに対応していないので、スマートな支払いを希望される方は残念ながらその夢はかないません。
また、預金が少ない方でも月4回のATM手数料無料がついてきますので、こまめにATMを利用される方もソニー銀行をおすすめいたします。
ソニー銀行の詳しいステージ獲得条件についての詳細はソニー銀行のホームページを見ていただきたいです。
右記以外 | 月末残高300万円以上他 | 月末残高(外貨預金+投資信託残高)
500~1000万円未満他 |
月末残高(外貨預金+投資信託残高)
1000万円以上他 |
|
クレジットカード還元率 | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
他行振込手数料(sonywalletの有無により変動) | 月1または2回まで無料 | 月3または4回まで無料 | 月5または6回まで無料 | 月10または11回まで無料 |
ATM利用手数料無料回数(2019年より) | 月4回 | 月7回 | 月15回 | 無制限 |
住信SBIネット銀行【手数料のコスパが良くバランスが取れている】
住信SBIネット銀行の通常金利は0.001%と、都市銀行と同じく低いです。
しかしながら、楽天銀行やGMOあおぞらネット銀行と同じく、SBI証券と連動させた「ハイブリッド預金」を開設することで、金利は0.01%になります。それでも楽天銀行やGMOあおぞらネット銀行と比較すると低い金利です。
また、ミライノカードというクレジットカードを発行すれば、ポイント還元率1.0%。良い数字です。そして、クレジットカードはQUIQPAYという電子マネーに対応しているので、お店での支払いもワンタッチでスマートにこなすことができ、ポイント還元を得る機会も増えるでしょう。
さらに、クレジットカード発行により、振込手数料とATM利用手数料の優遇ランクが2つ上がり、他行振込手数料とATM利用手数料の無料回数7回が確定します。
また、月末預金残高が30万円以上あると、他行振込手数料が月3回無料・ATM利用手数料が月5回まで無料と、非常にコスパのよいサービスを提供してくれます。
ATM手数料・他行振込手数料の優遇措置については、住信SBIネット銀行のランク判定条件のページを参照してください。
右記以外 | 月末預金残高30万円以上他 | 月末預金残高300万円以上他 | 月末預金残高500万円以上他 | |
他行振込手数料 | 月1回無料 | 月3回無料 | 月7回無料 | 月15回無料 |
ATM利用手数料無料回数 | 月2回 | 月5回 | 月7回 | 月15回 |
三菱UFJ銀行(番外編)
現在メインとして使用している銀行ですね。
上記3行と比較してどれだけ劣っているか比較するために掲載します。
金利は0.001%です。預金による優遇はありません。
そして手数料は以下の通りです。
右記以外 | 預金残高10万以上他 | 預金残高30万以上他 | 預金残高500万以上他 | |
ATM利用手数料 | UFJでの利用は時間帯により0円、他時間帯108円
他行108円または216円
|
UFJでの利用は何回でも0円
UFJ以外108円または216円
|
UFJでの利用は何回でも0円
提携先コンビニATM利用手数料2回まで0円 UFJ以外108円または216円 |
UFJでの利用は何回でも0円
提携先コンビニATM利用手数料3回まで0円 UFJ以外108円または216円 |
他行振込手数料 | 3万未満216円
3万以上324円 |
3万未満216円
3万以上324円 |
3万未満216円
3万以上324円 |
他行あて振込手数料3回まで0円(ネットバンキング経由の場合)
3万未満216円 3万以上324円 |
金利は低いし、他行宛の振り込みは残高が500万以上じゃないと無料にならないし、提携していない銀行だと必ずATM利用手数料取られるし、なんで私はこんな銀行を今まで使い続けてきたのか・・さようなら三菱UFJ銀行。
唯一、三菱UFJの店舗での引き出しが無料になるのは嬉しいですが、それだけならイオン銀行の方に流れますよね。
これから先合理化で実店舗と人員削減が進むであろうメガバンですが、ネット銀行に負けないようなサービスをしてくれることを祈ります。
金利・手数料から見た最もオススメの銀行まとめ
預金額が多い方は、金利を重視
金利はイオン銀行、GMOあおぞら銀行、楽天銀行が0.1%以上とゼロ金利政策が取られている中では高い利回りを設定してくれています。
しかしながら、GMOあおぞら銀行はGMOくりっく証券の口座を、同様に楽天銀行は楽天証券の口座を開設することが前提条件です。
イオン銀行も、イオン銀行のその他サービスを利用することが前提条件となっています。
この金利分は他のサービスを利用してくださいね、という熱いメッセージが読み取れます。
すでにGMOくりっく証券の口座をお持ちの方は、GMOあおぞら銀行へ、楽天証券口座をお持ちの方は楽天銀行を開設すると良いでしょう。
振込手数料やATM利用手数料も馬鹿にならない
預金500万円を金利0.1%で1年間預けても5,000円です。
月に417円以上、振込手数料やATM利用料を支払えば、年間5,000円以上になります。
つまり、預金があまり無い方は金利以上に手数料を重視することも考えましょう。
そうなると住信SBIネット銀行でミライノカードを発行すれば、振込手数料とATM利用料がそれぞれ月7回無料になり、断然お得です。
クレジットカードの還元率を重視するなら
クレジットカードで2%還元ができるのが最大のメリットであるソニー銀行。
しかし、ハードルは高く1,000万円の投資を行わなくてはなりません。
逆に1000万円の投資が出来る人は、クレカの利用頻度も高く、よりお得にソニー銀行を利用できるのではないでしょうか。
仮に年間200万円をクレカで利用すれば、4万円が手に入るわけですから。