この記事では私が実際に体験した株式投資での失敗例をお話していきます。
株式投資で財産を築いた、短期間で莫大な利益を稼いだ、なんて話はどこにでも落ちている話です。
長期で株式投資をしていれば、失敗の1つや2つは誰でもしているはず。
成功者から学ぶのも1つの手段ですが、失敗から学ぶのもよりよい教材になるでしょう。
失敗:値上がった時に買って値下がった時に売る
株式投資は株価が低い時に購入して、値上がった時に売却をするのが儲かる方法です。
そんなことは誰でも分かりますね笑
でもこれが出来ないんですね。
株価が上昇した時の心理状態
購入した株価が上昇すると、永久に上がり続けるような錯覚に心が乱れます。資金余力があるとさらに買い増すという愚行をしてしまいます。
競馬って予想が当たって儲かると嬉しいですけど、同時に後悔もしてしまうんですね。
「なぜもっと資金を投入しなかったのか」と。
同じように、人は株式投資でも利益を1円でも追及したくなる生き物です。
購入した株価から10%、20%と順調に上昇をしていくと、「まだまだ上がる」「今買わなきゃ損」という気分が心を支配します。
それは当り前ですよね。事実、ここまで株価は上がっているわけですから。これから先も強く上がり続ける、そう確信してしまうのは仕方ないことです。
そして、買い増しして、せっかく安く買った株の平均購入価格を上げてしまいます。
気がつけば高値で大量の株を購入していて、少しの値下がりで赤字転落・・。よくある話です笑
株価が下落した時の心理状態
逆に購入した株が下落していくとどういう心理状況になるでしょうか。
購入直後、または数パーセントの赤字なら耐えられるかもしれません。
しかしこれが10%を超えると「この投資は失敗だった」と思ってしまうでしょう。
そして、赤字を抱えていると言う現実から目を背けたくなり、とる行動は株の売却です。
また、赤字に目をつむれても、数カ月もじっと耐え忍ぶのが辛くなり、売却、という行動もよくあります。
株式投資で失敗を避けるためには
ではこれらの高く買って安く売る、という行動パターンを回避するにはどうすれば良いでしょうか?
失敗を回避するのに一番大切なのは下落時の対応と資金計画です。
この2つをしっかりとさせておけば、心理的に非常に優位に投資を行えます。
例えば、100万円をAの株に投資するとしましょう。
私であればこの時50万円分をAに投資し、50万円分は下落時のために保有しておきます。
投資を開始する時、購入した時から何%下落したらいくら追加で購入するのか、または追加購入はせずに売却するのか、ということを事前に決めておきます。
何%下落したら○○を行う、という行動フローを決めておけば、下落した時も「追加で株を購入できて得をした」という心理状況になります。
また、少し下落しても「あと○%下がれば購入できる、もっと下がっても構わない」というスタンスを取ることもできます。
実際問題、株価が全く動かずに1年が経過するよりも、10%下がった時に追加購入をして、元の株価に戻った方が利益は出せますからね。
この投資方法はどちらかといえば中~長期投資向けで、また「この株は将来にわたり値上がりする」という確信を持っている場合に有効です。
私の場合は、購入する前に50%の株価下落に耐えられるように資金計画をしています。
もちろん想定を超えて8割、9割下がってしまえば負けですけどね笑
何にせよ、余力を持たせて「下落しても打てる手段が残されている」という状況を作ることは心理的に非常に重要です。