この記事では、CFDでS&P500にレバレッジをかけて投資する手法が「あり」なのか「なし」なのかを検証しています。
またCFDで株価指数にレバレッジをかけるなら何倍なのか、その適切な数字も解説しています。
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CFDでレバレッジをかけてS&P500に投資
S&P500はアメリカの代表的な株価指数であり、アメリカの取引所に上場している大型株500銘柄で構成されています。
アメリカ株のインデックス投資と言えば、NYダウやNASDAQそしてこのS&P500に投資することを思い浮かべる人が多いと思います。GMOクリック証券のCFD取引を行えば、このS&P500に投資にレバレッジをかけることができるため、上手く投資することができれば資産の増加が加速していきます。
GMOクリック証券はS&P500の株価指数を受けて、「米国S500」とう名称の商品を投資家に販売しています。つまりはS&P500に価格連動している商品を「米国S500」とう名称で取引できます。
GMOクリック証券のCFD取引は株価指数連動型の商品に関しては最大10倍のレバレッジをかけることができますので、資産増加速度は最大10倍です(フルレバレッジをかけるのは全くオススメしませんが)。GMOクリック証券のCFDにどのくらいレバレッジをかけられるかは、「CFDのレバレッジ」に関する記事を参照お願いします。
CFDでレバレッジをかけてS&P500に投資すべき理由
私はCFD取引のメインとしてS&P500を取引していますが、その理由を解説していきます。
S&P500は長期にわたり上昇を続けている米国の代表的な指数です。
例えば過去69年間分のチャートを見ると次のような綺麗な右肩上がりのグラフになっています。
69年という長期チャートなので年利がいくらあるのか非常にわかり辛いかと思いますが、年利平均は7.5%(複利)になっています。
69年前に16.66ドルであったS&P500は、69年後の現在2,822ドルになっています。
倍率にして169倍。
100万円を投資していたら、1億7千万になっていたわけですね。
69年の間にはブラックマンデー・ITバブル崩壊やリーマンショックなどもありグラフでの大幅な下落を確認をすることができますが、その暴落を乗り越えて長期にわたり上昇を続けているのがおわかりいただけるかと思います。
2017年にはトランプ大統領の減税政策もあり米国株は大きな下落を見ることなく上昇を続けました。2017年くらい相場が安定していれば、レバレッジをかけて投資をすることは超楽しいです。ただ毎日資産が増えていく様子を見るだけです。
2017年にS&P500は 18.4%の上昇をしましたが、単純に2倍でレバレッジをかけていれば2倍の36.8%(諸費用除く)という超楽勝ゲームだったわけです。
実際にCFDでレバレッジをかけてS&P500へ投資した話
私もGMOクリック証券のCFDを利用して大きな利益をあげています。
GMOクリック証券のCFDは2017年頭あたりから投資を開始しており、途中でロスカット⇒買い直しなどを繰り返しているので約定日時が新しいのがありますが、最新の損益は下の表の通りです。
合計含み益は合計で2,211,526円になっています。
CFDでレバレッジをかけてS&P500へ投資するには資金管理が重要
とは言え、実際にCFDでレバレッジを投資を行ったとしても経費(金利)がかかりますし、暴落時には現物投資よりも損失額が大きくなることは明らかです。
CFDでレバレッジをかけて投資することは長期的に見れば利益を出す可能性が高い投資方法ですが、リスク管理をどのように行っていくべきかも考えなくてはいけません。
よくある破滅パターンは、株価指数が上げている時に追加で手持ち資金をつぎ込み暴落して強制ロスカットされるパターンです。
株価指数が上げているとどんどん資産は増えていきますが「まだまだ上がる」と踏んで資金を追加していくとリスクがどんどん高くなり、下落時に対処の仕様が無くなります。
1年のうちで10%程度の暴落は何度か起こるものと考えて投資をしていかないと痛い目を見ます。
過去の暴落から学ぶ
まずはどの程度まで暴落を意識するべきなのかを考えます。
1日にうち最大の下落幅を記録したのは1987年10月19日のブラックマンデー。
この時S&P500は282.7ドルから224.84ドルへ20.5%の下落を経験しました。
また2008年に起きたリーマンショックでは、S&P500は1年程度をかけて大幅な下落を経験しました。
2008年5月19日には1426.63ドルあった株価指数でしたが、大底の2009年3月9日には676.53ドルにまで下落しました。
その下落率はなんと52.5%にも達しました。
もちろん今後ブラックマンデーやリーマンショックを超える暴落が起こる可能性は十分あるのですが、これらのケースを想定すれば1日単位での最大レバレッジは4.87倍、長期投資を行う場合は1.9倍程度に抑えておくのが良いでしょう。
唯一のランニングコスト、価格調整価額
GMOクリック証券のCFDの場合、金利と配当金の差額が価格調整価額にあたります(詳しい解説はGMOの金利と配当について記事を書いています)。
2019年の米国短期金利は2.5%程度になっており、配当金が2%、差し引き0.5%程度のマイナスになっています。
つい先日、FRBは年内の金利引き上げを凍結する旨の声明を出したため、少なくとも2019年内はこれ以上金利があがる見込みは少なそうです。
また、経済状況によっては金利引き下げも想定されますのでチャンスとも言えるでしょう(金利引き下げはすなわち経済状況の悪化をも意味するため、手放しで喜べるわけではありませんが)
CFDでレバレッジをかけてS&P500へ投資|早期にリスクをとるべき
CFDにレバレッジをかけて投資し、指数が上昇するとどういったメリットがあるでしょうか?
もちろん含み益が増えて資産が増えますね。これは誰でもわかります。
レバレッジをかけて投資している時に株価指数が上昇した場合、もう一つ別の意味が生じます。
それはレバレッジの安全性が高くなるんですね。
例えばレバレッジ2倍をかけてS&P500へ投資を行っても、直後に暴落で50%の下落が生じた場合強制ロスカットとなります。
しかし同様に2倍のレバレッジをかけて投資を開始して株価指数が30%上昇し、そのあと50%の下落に見舞われたとしても強制ロスカットにはなりません。
30%分の余裕が生じるからですね。
正直暴落がいつ起こるかなんて誰にもわかりません。
米国の株価指数が高値にある、買われすぎ、金利の上昇で暴落が来る、なんてことは年中言われ続けているわけです。
私が言えることは、早めに投資を開始すればその後株価指数は上昇する可能性が高いですし、早めにリスクを取って投資を開始した方がレバレッジの安全性が高くなる可能性も高いですよということです。
また、資産の運用額が少額であれば、働きさえすれば損失は取り返せます。仮に1億の資産を運用しているような場合は、1億が0円になってしまった場合、労働では取り返しがつかなくなります。
そういった意味では、年収に対する資産額が少ない若年層のうちから「上がる見込みが高い」米国の株価指数へ「レバレッジをかけて」投資することは大いにアリだと私は思います。
GMOクリック証券のCFD取引に関する詳しい解説は次の記事で行っていますので、参照いただけると幸いです。