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株式投資

SPXLは投資対象になるのか|過去69年の理論値を計算

投稿日:2019年4月4日 更新日:

SPXLのチャート

この記事ではS&P500の1日の動きの3倍の値動きをするSPXLというETFについて解説しています。

SXPLの長期チャートを見ると昇率が半端なく、このETFだけを購入していれば十分に資産が形成できるようにも思えます。果たしてその考えは正しいのか否か、解説していきます。

SPXLへの投資は大いにあり

SPXLという銘柄をご存知でしょうか?

正式名称をディレクションデイリーS&P500ブル3倍という海外のETFで、S&P500の1日の値動きの3倍変動をする銘柄です。

S&P500は米国に上場している代表的な500銘柄を組み込んだ主要な株価指数であり、SPXLはその3倍の値動きをすることになります。

ただ注意しなくてはいけないのは、1日の値動きは3倍になるものの2日以上の期間で見ると必ずしも3倍になるとは限らない、という点です。なぜそのような値動きになるかについてはレバレッジをかけられるETFの仕組みと注意点という記事を書いていますので参照いただけると幸いです。

何にせよ株価指数S&P500と連動し、かなり値動きの激しいETFであることは間違いありません。この記事ではそのSPXLに対して投資を促す記事になっています。

SPXLはS&P500より遥かに高いパフォーマンスを得られる可能性が高い

SPXLは、S&Pに連動するETFです。まずは、S&P500の過去のデータから見ていきましょう。取得できる限り長期のデータ(69年)を取得しました。

S&P過去69年のチャートは以下のようになります。

S&P500過去69年のチャート

69年チャートだと非常にわかりにくいのですが、年平均7.5%(配当抜き・複利)の利回りがあります。

1950年の1月4日に17.23ドルだった株価指数は、2019年3月15日に2822.48ドルへと高騰。

株価指数は163.8倍になっています。これだけでも十分投資妙味があると思うでしょう?

 

次にSPXLのチャートです。1日のうちで値動きがS&Pの3倍動くこのETFですが、果たしてどのような値動きをするのでしょうか?

このETFは設定されたのが2008年11月7日であり、最大限長期のチャートを取得すると下の図のようになります。

2008年からのSPXL

 

気を付けなくてはいけないのが、このETFの設定日。

2009年3月9日にS&Pはリーマンショックの大底を迎えています。つまりリーマンショクが底を打つ少し前という、究極的に良いタイミングでETFが設定されたわけです。もしリーマンショック以前にこのETFが設定されていたらどうなるのか・・・?

その値を出すことは可能です。

このSPXLは1日の変動率がS&P500の3倍なわけですから、S&P500の値動きさえわかってしまえば過去の値動きもシミュレーションすることができるのです。過去のS&P500の株価指数の値動きから理論値を割り出してみましょう。

SPXLをデータが取得できる最大限、過去69年にわたり理論値を割り出したものが以下のグラフになります。

SPXL69年間チャート

1950年に17.23ドルであったSPXLは538205.1ドル、31236.5倍へと暴騰したわけです。

1950年に1万円を投資していたなら、2019年には3億円超の資金を手にしていたことになります。

生まれた瞬間に1万円投資するだけで、もはや老後の心配をする必要がない資金が手に入ります。

ただ、2000年3月24日に680,234ドルをつけて以来、2019年現在はその高値を抜けていないのがわかります。

19年を経過した現在も高値を抜けていないようであればそれは長期投資商品として価値があるのか疑問にかられても仕方のないところです。

SPXLの将来株価シミュレーション

1950年に資金を投下していたらボロ儲けだったことはおわかりいただけたかと思います。

「でもチャートを見ると随分高値に来ているようだし、今から投資しても遅いんじゃないの?」

と思われる方もいるでしょう。

じゃあもし今までのペースと同様に2019年3月から69年間S&P500の株価が推移すると、SPXLの株価はどのようになっているのでしょうか?

69年後のSPXL

土日を省いてないせいで、グラフでは2066年が最終になっていますが、横軸の終わりは実際には2088年です。

グラフを見ると、2018年の株価なんてどうでもよくなっていることがお分かりいただけるかと思います。複利で株価が上昇すると、数十年前の株価はほとんど考慮に入れる必要がないくらい小さなものになってしまいます。

SPXLが暴落した時は投資額が吹き飛ぶが

さてSPXLは1日の株価の値動きが3倍になる銘柄ですが、2009年3月に設定された銘柄のため、リーマンショックを経験していません。

もしもリーマンショック以前にSPXLが設定されていたとするならば、リーマンショック時には果たしどれだけSPXLは下落したのかを見ていきましょう。

2008年8月11日に1305.32ドルを付けたS&P500ですが、2009年3月9日には676.53へ下落します。実に48.2%もの下落を経験しています。

次のグラフはリーマンショックが起きた時のSPXLのシミュレーション結果です。

リーマンショックSPXL

2008年8月11日を1392.7ドルだとすると、2009年3月9日には115.4ドルになっています。

最高値から91.7%が失われていたことになります。

最高値で100万円を投資していれば、10万円も残らないという悲惨な状況ですね。

しかしこの悲劇的状況からSPXLは復活します。

もし2009/3/09に100万円を投資していれば、2019/03/15には33倍の3300万円になっています。

もちろん、リーマンショック前に投資していたとしても現在は利益が出ていることになります。

暴落時でも下値を拾えれば、上昇時に大きな利益をあげられることがわかります。

SPXLに余剰資金をつぎ込んでいけ

とは言え現実問題として2000年3月つまりITバブルの絶頂期に、もし全資産をSPXLに投資していたとしたら・・・2018年にもなってその高値を抜けていないという悲惨な状況になっています。

下げ相場では想定した以上に下げるのがレバレッジ型ETFであり、上げ相場にはその逆が起こります。

全資産を一度に投下するのではなく、下げ相場を常に想定し下値で拾えるよう、資金を分割して余力を下値でつぎ込めるような資金管理が必要と言えます。

そうすれば仮にITバブルの頂点で投資をしてしまったとしても、下値でナンピンすることにより購入平均価格を下げることができ、最終的には大きな利益を得られることになるでしょう。

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執筆者:たぬ

              

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