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会社員 社会保険料計算と節約法

サラリーマン・会社員の健康保険料がどのように計算されているか、その節約方法をわかりやすく解説

投稿日:2018年6月20日 更新日:

健康保険料の計算と節約

今回は、会社員が毎月給料から天引きされている健康保険料の金額がどのよに計算されているのか、そしてその節約方法(安くする方法)を記事にしました。

健康保険制度は相互扶助を目的としており、給料に応じた保険料を支払うことで、納税者自身が病院や薬局のお世話になる時に医療費の一部負担だけでサービスを受けることのできる制度です。

しかしながら、健康保険料の納付額に関わらず受けられるサービスは全員同じです。

高所得者で健康保険料を多く支払っているからといって、窓口負担が減るわけではありません。この制度を賢く利用しようとするのであれば、健康保険料をできるだけ安く済ませるのが得です。

年収が同じでも、健康保険料が異なることがある。その理由は計算方法にあった。

健康保険の大まかな内容については、ご存知の方が多いのではないでしょうか。毎月給料から健康保険料が支払われ、医療サービスを受けた時に、自己負担が軽減される制度です。

国民皆保険の日本では、全国民が健康保険に加入し保険料を納めることになっています。

この健康保険料、実は年収が同じであったとしても、健康保険料に差が出るのをご存じでしょうか。

年収が同じであっても、健康保険料が異なる(という、実におかしな)理由を3つ書きますね。

加入している健康保険組合によって健康保険料は異なる

皆さまは自分が加入している健康保険組合をご存じでしょうか?「健康保険組合?健康保険に違いあるの?毎月勝手に健康保険料がひかれていっているだけなので知らないよ」そう思われる方も多いのではないでしょうか。

実は所属している会社によって、加入している健康保険の組合(団体)が異なります。

例えるならがん保険に加入するのに、アフラックに入るのか、第一生命保険に入るのか選べるように、健康保険の場合、加入する母体である健康保険組合は勤めている会社によって異なるのです。

そして、受けられる医療サービスは同じ(サラリーマンなら3割負担で医療サービスが受けられる)ですが、支払う保険料が組合によって異なってくるのです。

例えば、私が加入しているしている健康保険組合の保険料率は標準報酬月額(後述)の9.3%ですが、主に中小企業の従業員が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は2018年で全国平均10%となっています。

同じサービスを受ける制度であるのに、加入する母体によって保険料が変わるというのはおかしな話なのですが、自前で健康保険組合を設立することが認められているためこのような差が出てしまっているのです。

住んでいる市町村によって健康保険料は異なる

また、協会けんぽの保険料の説明で「全国平均10%」と言いました。協会けんぽの場合、住んでいる市町村によって保険料率が異なります。

これは、市町村ごとに必要な医療費(支出)が異なるためで、例えば予防医療に対する取り組みが盛んな市町村で医療費が小さければ、その都道府県の保険料率も安くなります。

4月から6月の残業代によって健康保険料は異なる

保険料は1年間の収入から計算されるのではなく、4月から6月の給与の合計から算出されているのをご存じでしょうか。

これはとても重要なことなので覚えておいていただきたいです。

ここで言う「給与」に含まれるのは給料、俸給、手当、交通費など労務の対償として受け取るものはすべて含まれます。

簡単に計算方法を説明すると、4月から6月に受け取った給与総額を3で割り、1か月あたりの平均額を計算します。

そして、加入している保険組合の標準報酬月額(後述)から該当する保険料をその年の10月から翌年の9月まで支払うことになるのです。

「標準報酬月額?難しい」と思われるかもしれませんが、要は「これだけ給料貰っている人はこれだけ保険料払ってね」という表のことで、納税者の加入してる保険組合のHPへ行けば、誰でも見られるようになっています。

具体的な健康保険料の計算方法を標準報酬月額等級を見ながら解説

具体的に見ていきましょう。下図は私の加入している健康保険組合の標準報酬月額等級の表(大きいので途中赤線で割愛しています)になります。

何やらごちゃごちゃしてて、とても見たくない表ですよね・・・説明していきますね。

標準報酬月額表32万円

仮に私の平成30年の4月から6月の給与平均が32万円だったとしましょう。

表の左から2列目「報酬月額の範囲」をごらんください。私は、青色の線部分の「310,000円以上から330,000円未満」に該当し、等級で言えば23等級にあたります。

次に、左から3列目「月額」と書かれている部分にご注目ください。これが重要です。

これは、「4月から6月の平均給与が31万以上33万未満の人は、みんな32万円として計算しますよ」という意味です。何やら不公平さが漂ってきました笑

そして肝心の健康保険料は・・そのまま横にスライドして丸で囲った部分を見てください。29,760円となります。これが私の健康保険料となり、この金額を10月から翌年9月の1年間、毎月支払い続ける形になるのです。

健康保険料は会社と加入者折半なので、2で割る計算をしてあげる

さて、ここでいくつか疑問を持たれる方がいるのではないでしょうか?

まず、「健康保険料高すぎるよ、こんなに払ってないし」という方。

そうなんです。健康保険料、実は加入している殆どの会社が半分支払いをしてくれているのです(加入している組合によってはより多く負担してくれているところもありますが)。
ですので、実際に天引きされる額は29,760円の半額(表右横の)14,880円になるのです。

サラリーマンの利点の1つと言えるのが、この健康保険料の折半です。

自営業者が加入する国民年金保険料の場合、全額自己負担となるため、サラリーマンからフリーランスへ転身された方はその高さに驚くことになるかと思います。(介護保険料、厚生年金保険料も同じく会社が半分支払いをしてくれているのです)

健康保険料の計算は公平ではない

元に戻り、報酬月額の範囲に注目しましょう。

4月から6月の平均給与が310,000円~330,000円未満の方が23等級となります。

23等級の方は、平均給与が31万円であれ、32万9999円であれ、標準報酬月額の32万円に健康保険料率(この健康保険組合だと9.3%)を掛けた額が保険料となるのです。

つまり給与が31万でも32万9999円でも健康保険料は同じ!ということです。

不公平に思われるでしょうが、全給与授受記録を1円単位で把握し、保険料金を算定するのは事業者側、行政側にとって多大な負担になるためこのような制度になっているのです。

健康保険料の計算は歪んでいるので、節約が可能です

ここまで読まれて、健康保険料を抑えるための良い方法が思いついた方もいるのではないでしょうか?

そう、4月から6月の給料を調整すればよい、つまりはその期間の残業代を抑えてしまえば良いのです。

例えば、23等級の保険料と24等級の保険料の差額は毎月15810円-14880円=930円。これが12カ月続くので年間で930×12=11,160円の金額差が生じることになります。

もしもあなたがあと1時間残業をして、その残業代のせいで等級が1個あがってしまったとすると年間の健康保険料が11,160円増えてしまう、つまりは1時間分の残業代を貰ってしまったが故に、1万円近い額の損失を出してしまったことになるのです。

ですので、基本的には4月から6月の残業代を抑えるように働く!のです。そしてこの手法は健康保険料の金額に影響を与えるのみならず、他の社会保険料の節約にも関わってくるので、単に11,160円の節約だけでは終わらないのです。

健康保険料を節約する、具体的方法

以上の行為を手順化すると、

  • 保険証を確認し、自分が加入している健康保険組合の名称を確認
  • 健康保険組合のHPへ行き、標準報酬月額表を確認
  • 3月の給料を貰った段階で、現段階で自分がどの等級に該当するか予測する
  • 4月から6月の残業代は、何月何日から何月何日までに残業した分が含まれるのかを確認する(給料の〆日が20日〆なのか末〆なのか、何か月前の残業代が当月支払いになるのか会社によって異なります)
  • 何時間残業すれば等級が上がるかを表を見て確認し、残業時間上限を決める。それ以上は残業しない、または申告しない。
  • 昇給が4月にある方は、昇給分も計算

言葉にすると非常に面倒臭く思われるかもしれませんが、確認作業には30分もかからないはずです。

この作業で年間の健康保険料の金額だけで(年収500万くらいの方で)1万円違ってきます。税金の勉強も兼ねて是非確認していただきたいと思うのです。

そして前述しましたがこの方法は、健康保険料を節約するだけでなく、他の保険料を節約する方法にもつながってきます

健康保険料の上限を利用した節約方法

また、標準報酬月額表を一番下まで辿ると下記のようになります。等級が50で最大です。加入している保険組合によって異なりますが、標準報酬のMAXが決まっています。

標準報酬月額表最後

つまり、給料が上がっていけばある時点で健康保険料は上限を迎えるということです。

この表だと、月給1,355,000円以上給料を貰っている方は、健康保険料の金額はそれ以上あがりません。年収で言うと2,000万円クラスですね。

雲を掴むような話ですが、この上限以上の給料を稼ぐことで、給料に占める健康保険料の割合を下げることが可能になっています。

ボーナスを貰った時の健康保険料の計算はどうなっているのか

ボーナスの際にも健康保険料は引かれますが、こちらは単純にボーナス額から1,000円未満の端数を切り捨てた額に保険料率(先ほどの表の場合だと、9.3%ですね)を掛けた金額となり、残業代で調整等はできません。

また、一回で573万以上のボーナスを貰われている方は、それ以上ボーナスを貰っても保険料は上がりません!

が、それだけのボーナスを1回(1年の間ではなく1回です)で貰われている方はどれほどいるのでしょうね・・?

会社員・サラリーマンの健康保険料の計算方法とその節約(安くする方法)についてのまとめ

  • 健康保険制度は、会社が折半してくれるありがたい制度。同じ年収でも、加入している保険組合・居住地が違うと健康保険料が異なる。
  • 4月から6月の残業代を抑えることによって、健康保険料を安くできる。

ということをお話させていただきました。

別の記事では介護保険料と厚生年金保険料の計算と節約についても解説していますので、是非ご参照ください。

会社員・サラリーマン(40歳以上)のために介護保険料の金額がどのように計算されているのかとその節約方法を解説

 

サラリーマン・会社員の厚生年金保険料の計算方法と節約方法をわかりやすく解説

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執筆者:たぬ

              

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